「Galaxy S6/S6 edge」の第一印象(後編)--サムスン新端末の変更点と注目ポイント - (page 3)

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年03月06日 07時30分

 では、どのような機能があるのだろうか。筆者のお気に入りのナイトモードは、夜間、優しい明るさで時計を表示する。電子メール、テキスト、電話の通知も便利かもしれない。本体の側面を使えば、それらの情報をより多く表示できるからだ。さらに、全く新しいコンセプトも導入されており、5つの連絡先に色を割り当てることができる。その人から電話やテキストメッセージがあると(そして、本体が前面を下にして置かれている場合)、割り当てられた色でEdgeディスプレイがかすかに光る。

 このようなことが頻繁にあるという人は、本体のセンサ(カメラフラッシュの隣)を覆って、あらかじめ用意されたメッセージを送信し、後で電話をかけ直す、または返信する旨を伝えるとよい。

 サムスンは「意義のある」技術革新を約束していたが、これらは当たり障りのない追加機能であり、楽しいものかもしれないが、不可欠であるとは言い難い。何より、Edgeスクリーンに通知を表示するように設定できないアプリもあるからだ。

 開発者からさらにサポートを得られなければ、S6 edgeの丸みを帯びた両側面は、サムスンのテレビの曲面スクリーンと同じようなものになってしまう。つまり、興味深い美しさを示すデザイン処理ではあるが、機能面での改善はほとんど、または全くない。

 Edgeディスプレイはカスタマイズが可能。
Edgeディスプレイはカスタマイズが可能。
提供:Josh Miller/CNET

価格と発売日

 Galaxy S6とS6 edgeは4月10日より、一部の地域で発売される予定だ。価格は未定だが、通信キャリアと小売店は独自に価格を設定することを好む。S6はS5と同じくらいの価格になるとみられ、S6 edgeはそれより高くなるだろう。

見通しは明るいが不安要素も

 サムスンが質の低いフラッグシップスマートフォンを作ることはない。完ぺきではないし、万人受けするわけではないが、多くの場合、信頼性が高く、多数の高性能ハードウェアが搭載されている。筆者がこれまでに見た限り、Galaxy S6とS6 edgeはサムスンが誇りに思うような製品だ。というのも、特に、筐体にプラスチック素材が使われていたことや、サムスン製のアプリやソフトウェア機能が多すぎることなど、ユーザーの大きな不満に対処しているからだ。

 取り外し可能なバッテリとmicroSDカードスロットを気に入っていたユーザーは、バッテリが内蔵されたことと拡張メモリスロットが廃止されたことに対して反感を抱きつつも、諦めて受け入れるのではないだろうか。いずれ、慣れていくと思う。現在、このような物理的な特徴は例外的なものではなく、一般的になっている。また、大容量ストレージのオプションが用意されているため、ユーザーの怒りを鎮めることができるはずだ。

 筆者が本当に懸念しているのは、プロセッサとバッテリ持続時間だけだ。前者が問題なのは、Exynosチップの性能に関する詳細がほとんど公表されておらず、われわれもExynosと「Snapdragon 810」(主にハイエンドスマートフォンに搭載される予定の高性能チップセット)の比較テストをまだ行えていないからだ。また、大半のスマートフォンのバッテリは、辛うじて丸1日持つようだが、バッテリ持続時間は今もスマートフォン業界の大きな課題である。

派手なカラーとメタルボディを備えるサムスンのS6シリーズスマートフォンは、デザイン面において、2014年モデルのS5から大幅な進歩を遂げている。
派手なカラーとメタルボディを備えるサムスンのS6シリーズスマートフォンは、デザイン面において、2014年モデルのS5から大幅な進歩を遂げている。
提供:Josh Miller/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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