PayPalは米国時間3月2日、Paydiantを買収することを認めた。Paydiantは、モバイル決済、ロイヤルティプログラムとサービス、ATMの現金処理、その他のEコマースサービスの集中管理向けに設計されたモバイルウォレットプラットフォームだ。
Paydientはマサチューセッツ州を拠点とし、2010年に創業した非公開企業だ。Paydientの顧客には既に、Capital OneやSubwayに加えて、Merchant Customer Exchange(MCX)が名を連ねる。MCXは、Walmart、Target、CVS Pharmacyなどにエクスプレスチェックアウトサービスを提供している。
PayPalは買収の金銭的条件を公表していないが、合併は3月末または4月までに完了する見込みだ。
しかしPayPalは既に、Paydiant買収に伴う製品関連の大きな製品を打ち立てている。
PayPalはバルセロナで、PaydiantのNFC技術を統合してクレジットカードリーダー「PayPal Here」を強化すると発表した。PayPal Hereは「iOS」と「Android」の両方に対応しているが、Bluetoothを介してスマートフォンやタブレットと連動して処理を行う予定だ。
NFCをPayPal Hereに統合することで、「あらゆる規模」の小売業者が「ビジネスを行う場所に関係なく、非接触型決済を受け付けられるようになる」とPayPalのシニアバイスプレジデントでグローバルコンシューマービジネスを統括するHill Ferguson氏はブログの投稿で約束した。
Ferguson氏は、「2015年、米国の企業がEMVテクノロジへの移行を進める中で、新しいPayPal Hereカードリーダーは、デビットカードとクレジットカード、モバイルデバイスによる『Chip and PIN』決済と非接触型決済の両方に対応できるようになる。PayPal Hereを使用する企業が販売機会を逃さないように、PayPalの『Check-in』テクノロジ経由でPayPal決済を受け付けて、現金と小切手を追跡し、インボイスとレシートを送信することも可能だ」と説明した。
PayPalは、NFCに対応したPayPal Here Chip and PINクレジットカードリーダーを2015年夏にまず英国とオーストラリアでリリースを開始し、2015年末までに米国で導入する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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