The New York Times(NYT)の米国時間2月14日の報道によると、サイバー犯罪者グループが悪質なソフトウェアを使って世界中の銀行やそのほかの金融機関から少なくとも3億ドルを盗み出したという。この一連の事件は、過去最大の銀行窃盗の1つになるかもしれない、とNYTは報じている。
ロシアに拠点を置くサイバーセキュリティ企業で、この一連の窃盗事件を調査したKaspersky Labは16日に調査報告書を発表する予定で、NYTはそれに先駆けて報告書のコピーを入手した。
NYTによると、Kasperskyの調査で、ハッカーグループが2013年以降、30カ国の100以上の機関を攻撃したことが明らかになったという。被害総額は3億ドル(Kasperskyが証拠をつかんでいる被害額)を大幅に上回る可能性もあり、ことによるとその3倍になるかもしれない、とKasperskyは述べた。攻撃は今も続いている可能性がある。
このハッカーグループは、彼らが使用したマルウェアにちなんで「Carbanak cybergang」と呼ばれている。攻撃を受けた銀行の大半はロシアに拠点を置いているが、被害銀行のリストには、日本や欧州、米国の銀行も含まれる。守秘義務契約(NDA)があるため、Kasperskyは被害銀行の名前を公表できないかもしれない、とNYTは報じた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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