メタップスは2月12日、米国のベンチャーキャピタルや国内事業者、既存株主などから総額43億円を調達したことを発表した。出資先の企業とは随時、事業提携などを発表する予定だという。
同社は、アプリの分析・集客・収益化までをワンストップで提供するアプリ開発者向けプラットフォーム「metaps(メタップス)」を提供している。人工知能(AI)がユーザーの行動を学習し、アプリのマーケティングに必要な業務の効率化と自動化を支援するもの。導入アプリは世界12億ダウンロードを超えるという。
metapsは2011年よりグローバル展開を開始し、世界8カ国に拠点を設け、各国でアプリ開発者の収益化を支援している。同社の前年度の海外売上高は、全体の約6割を占めており、アジアを中心に拡大を見込んでいるという。
今後は、これまで蓄積したビッグデータと人工知能を活用して、システムによるデータ分析、パターンの認識、将来予測や自動処理の精度を高め、さまざまな業務作業の効率化に取り組む。調達した資金は、そのために必要な人材の確保や研究開発に充てるとしている。またmetapsをさまざまなスマートデバイスに拡張していくという。
さらに、同社が提供する手数料無料のオンライン決済サービス「SPIKE(スパイク)」も、登録アカウントが5万件を超えるなど、個人事業主や中小EC事業者を中心に利用者が増えていることから、オンライン決済に限らず、総合的な金融サービスも展開するとしている。
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