サムスンのスマートテレビが、アプリ提供元のサードパーティーとは無関係の短い広告を動画ストリーミングアプリに挿入するようになったと報告されている。
このニュースのわずか数日前にも、サムスンは別件でユーザーのリビングルームに無断で入り込んだとしてニュースになった。サムスンのテレビの音声認識ソフトウェアは、個人情報を記録してサードパーティーに伝えることが可能であることが判明したのだ。この問題は、サムスンの音声認識に関するプライバシーポリシーに小さな文字で記されており、明らかになった。しかしサムスンはその後、プライバシーポリシーを変更し、音声認識中に「実際に行われることをより的確に説明する」内容にしたと説明している。
今回の問題はPepsiの広告に関連するものだ。「Samsung Smart TV」向けのアプリを使って個人のメディアライブラリや動画サービスからストリーミングしたコンテンツに、Pepsiの広告が表示されるようになったと伝えられている。
この問題は、「Plex」のストリーミングサービスに関して報告されている。Plexはメディアプレーヤーのブランドで、ユーザーはこれを使って所有する動画を個人のライブラリやハードディスクからストリーミングし、スマートテレビに映し出すことができる。
オーストラリアでは、同国最大の有料テレビ事業者であるFoxtelの顧客から、サムスンのスマートテレビに関するものと似た問題が報告されている。Pepsiの広告が表示されるが、この場合はサムスンの「Smart Hub」インターフェースに組み込まれたFoxtelのストリーミングアプリを使用する際に広告が流れる。
Samsung Electronics Australiaは、オーストラリアで発生したこの問題について声明を出し、すでに修正済みだと説明している。
オーストラリア以外でのこの問題について、米CNETは現在サムスンにコメントを求めているが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」