サムスンの「Tizen」OS搭載スマートフォン「Samsung Z1」が、1月にインドでの発売に「成功した」のに続き、バングラデシュでも発売された。
サムスンは同社初のTizen搭載スマートフォンであるZ1を現地時間2月3日にバングラデシュで発売したと、5日に発表した。バングラデシュはインド以外でSamsung Z1が発売される初めての市場となった。価格は発表されていない。
サムスンとIntelはTizen開発の先頭に立ち、市場を支配する「Android」と「iOS」に代わるOSだと2年前に報道陣に宣伝した。当初の計画では、AndroidやiOSを搭載したスマートフォンと競争できるハイエンド機にTizenを搭載することになっていた。だが、開発の遅れがたたって、提携していた無線通信事業者がTizen搭載機を提供しない意向を発表したことから、サムスンはTizenの未来について沈黙していた。
結局サムスンは、2014年になってハイエンド市場を諦め、ローエンドおよびミッドレンジ市場に焦点を合わせることに決めた。同社はまた、「OS of Everything」(あらゆる機器のOS)としてTizenを売り込み、これまでに自社の新しいスマートTV、ウェアラブル端末、デジタルカメラといった製品すべてに同ソフトウェアを搭載してきた。
ローエンドおよびミッドレンジ市場に焦点を合わせたことで、Tizenに新風が吹き込まれ、発展途上国のこれまでスマートフォンを所有したことがないような人々にアピールする機会が得られた。インドで発売されたモデルの小売価格はわずか90ドルだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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