UPDATE Twitterの最高経営責任者(CEO)を務めるDick Costolo氏は、Twitterで日常的にまん延している暴言や嫌がらせに対する不適切な対応と同氏が呼ぶものについて自身の責任を認めていることが、技術系サイトのThe Vergeが入手した社内メモで明らかになった。
2月初めに社員に配布されたメモの中で、Costolo氏は、嫌がらせはユーザーの離反を招いているとの認識を示し、こうした行動の撲滅に向けた対策を強化すると明言した。
「われわれは、Twitterでの暴言や荒らしに対する対応がお粗末だ。もう何年もこうした対応が続いている」と、Costolo氏は社内メモの1つで述べている。「これは周知の事実だ。毎日人々の話題に上っている。コアユーザーが日々直面しているつまらない荒らしの問題に対処しないために、われわれはコアユーザーをどんどん失う」
これらのコメントは、あるTwitter社員が社内フォーラムで提起した「Lindy West氏の苦境を解決するためにできることはないか」という質問に対してなされた。West氏はTwitterで頻繁に誹謗中傷のターゲットとなっている。最近亡くなった同氏の父親の名前で作成したTwitterアカウントで同氏に悪質なコメントをする者も現れた。同氏は最近、自身の経験をThis American LifeとGuardianに話している。
Costolo氏は率直なコメントの中で、Twitterは問題に適切に対処してこなかったと述べた。
率直に言って、私は、CEO在任中にわれわれのこの問題への対応が粗末だったことを恥じている。とんでもないことだ。言い訳はできない。私は、この問題に積極的に取り組んでこなかったことについて全責任を負う。誰の責任でもなく、私の責任だ。情けないと思っている。
われわれは、こうした問題行動を起こしている人々を徹底的に排除し始めるつもりだ。彼らがばかげた攻撃に出ても、誰の耳にも届かないようにする。
Twitterの関係者にコメントを求めたが、回答はなかった。
Twitterは最近まで、会員の間でやりとりされる中傷や暴言のメッセージを制御する方法をほとんど用意していなかった。Twitterは2014年12月、そうした問題行動の軽減を目指し、会員が嫌がらせに対処して、誹謗中傷行為を通報するための一連の新しいツールを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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