UPDATE Facebookは米国時間8月25日、複数のアップデートを実施した。Facebookによると、これにより、ニュースフィードを荒らし続けているスパム的な「クリックベイト」投稿の排除が進むという。
Facebookの博士研究員Khalid El-Arini氏と製品スペシャリストJoyce Tang氏はブログ投稿で、クリックベイトとは、クリックした先にある内容について十分な情報を提供しないまま、「続きを見る」ためにユーザーがクリックしたくなるような大げさな見出しの付いたリンクだと説明している。
ソーシャルメディア利用者の多く(ジャーナリストもそうだが)を悔しがらせているのは、このような行為がマーケターの間で一般的になっており、しかも、それにはそれなりの理由があることだ。
Facebookはクリックベイト投稿について、多くのクリックを獲得する傾向があり、その結果としてニュースフィードにおける存在感が増し、そういった投稿がオススメとして表示されるユーザーの人数も増えることを認めている。
そこでFacebookは今回のアップデートによって、大量にクリックがあったリンクについてはユーザーの滞在時間とエンゲージメントに目を向ける。たとえば、Facebookのユーザーがリンクをクリックして移動し、すぐにFacebookに戻ってきた場合、おそらくユーザーが求めていたものが見つからなかったということになり、リンクがクリックベイトのスパムであった可能性が高くなる。
Facebookはまた、リンクを話題として取り上げ共有した人数に対する、そのリンクをクリックした人数の割合についても監視を始めると述べた。ユーザーのページ滞在時間は、インターネットパブリッシャーによく利用される指標であり、Facebookは、クリックが多いのにエンゲージメントが乏しいのはクリックベイトのしるしだという考えに基づいてこの指標を採用する。
これは、マーケターやFacebook関連の事業を手がける企業、そしてデジタルメディア企業にとって、何を意味するのだろうか。最も明白な答えは、これからも先見性を保つとともに、ソーシャルネットワークで用いる新たな戦略を枯らさないでおく必要があるということだ。Facebookは、ニュースフィードのアルゴリズムに絶えず手を入れているので、1つの手法に満足しないほうがいい。
これからもクリックベイトの投稿を続ける人々に向けて、Facebookは明確なメッセージを発している。
クリックベイトのような見出しが付き、多くの人がクリックしても時間をかけて読まないリンクを頻繁に投稿する少数のパブリッシャーは、今後数カ月で投稿の浸透する範囲が縮小するだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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