JVCケンウッドは2月4日、ケンウッドブランドからカーナビゲーション「彩速ナビ」にType Z、Xの新モデルを発表した。Type Zは業界初となるハイレゾ再生機能を備える。2月中旬から順次発売される。
Type Z「MDV-Z702」は、192kHz/24bitのハイレゾ音源再生に対応したプレミアムモデル。WAV、FLAC形式のハイレゾ音源再生に対応したほか、旭化成エレクトロニクス(AKM)製の32bitプレミアムDACを搭載し、CDなどの非ハイレゾ音源も192kHz/32bitのデジタルデータにアップコンバートして再生することができる。すべての音源をマスター音源へと近づける独自の高音質化技術「K2テクノロジー」も搭載した。
JVCケンウッドでは、ヘッドホンやポータブルヘッドホンアンプ、ミニコンポなどでハイレゾモデルを展開しており、Type Zの登場により自宅、屋外から車内まであらゆる場所でハイレゾ音源を聴ける環境が整った。ビクターエンタテインメントでは、ハイレゾ配信サービス「HD Music.」も手がけており、ハードからソフトまでをトータルで展開する。
こうしたハイレゾワールドが構築できる背景には、ビクターエンタテインメントの録音スタジオ「ビクタースタジオ」のそんな存在も大きいとのこと。発表会場では、最先端の環境がそろうビクタースタジオの顔とも言えるスタジオ「401」を紹介。ボーカルブース、ピアノブース、ライブブースなどブースごとに音の響きが異なるというブース内で録音したハイレゾ音源をTypeZを使って再生し、ハイレゾの音の違いをアピールした。
ディスプレイには7V型ワイドのタッチパネル「プレミアム・ファインビュー・モニター」を採用。幅200mmのワイドモデル「MDV-Z702W」もラインアップする。両機種ともに想定税別価格は14万円前後。
Type X「MDV-X702」は、地上デジタルチューナやドライブレコーダーとの連携機能を備えたスタンダードモデル。モニタには7Vワイド型の高精細WVGA液晶パネルを採用し、鮮やかな色彩と見やすい画面を提供する。幅200mmのワイドモデル「MDV-X702W」もラインアップする。想定税別価格はともに10万円前後。
Type Z、Xともに、交差点や分岐点の先まで案内する「案内先読みガイド」、交差点や分岐点までの残距離と進行方向を知らせる「ここです案内」など、便利なナビゲーション機能を新搭載。クルマの傾きを検知して道の勾配を把握する「高測3Dジャイロ3」も備え、測位精度も向上している。
地上デジタルチューナを搭載し、DVD/USB/SDでの再生もサポート。Type ZのみHDMI端子を装備し、別売のMHLケーブルを使えばMHLでの接続にも対応可能だ。Type ZはWi-Fi、Bluetooth、Type XはBluetoothでのワイヤレス接続ができる。
同日発表された専用ドライブレコーダー「KNA-DR500」(想定税別価格:3万円前後)と組み合わせれば、ナビ本体で映像の再生や操作が可能だ。
合わせて、彩速ナビゲーション初となる、8V型ワイドの大画面モデル「MDV-X802L」も発売する。フリック、ドラッグなどスマートフォン感覚のタッチ操作ができる「ジェットレスポンスエンジンIII」を搭載したほか、AVソースと地図、そして各種のウィジェットを表示する「HOME」画面の採用など、基本性能は従来モデルを踏襲している。発売は2月中旬。想定税別価格は14万円前後になる。
また特定販路向けモデルとして、Type D「MDV-D302ML」も用意。ワンセグチューナを採用したほか、CD/USB/SDに対応したAVナビで、日本語、英語、韓国語、中国語の4カ国の言語で道を案内する多言語対応モデルになる。ディスプレイには7V型ワイドの高精細WVGA液晶モニタを採用。地図データなどを検索・表示する際に高速レスポンスを実現する独自のデータ圧縮技術「S3フォーマット」を搭載する。発売は2月上旬。
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