朝から活動するために早く寝ないといけないときに、あなたはどうするだろう?安眠用スプレーを使うという人も多そうだ。
「Sprayable Sleep」(スプレー可能な睡眠の意)は、まさに名前どおりの効能をうたっている。眠りたい時刻の1時間ほど前にこれを首に数回スプレーすると、スプレーできるコーヒー、チョコレート、タイムトラベルなどで満たされた心地よい夢の世界にいざなわれるという。この商品を生み出したのは、カフェインを皮膚に吹き付けて摂取できるスプレーを商品化したのと同じチームだ。このチームは、20歳未満の有望な起業家の支援プログラム「Thiel Fellowship」で助成金を受けていた青年、Goldman SachsのVC投資家、経皮薬の専門家から成る。Sprayable Sleepは、既にクラウドファンディングサイト「Indiegogo」で2週間足らずのうちに、目標を1000%近く上回る資金を調達している。
この商品はクロロホルムのスプレーなどではなく、怖がることはない。その成分は水、チロシン(アミノ酸)、メラトニン(体内で作られ、睡眠と起床のサイクルを調整するホルモン)だ。メラトニンが主な活性成分で、睡眠薬の錠剤にもメラトニンを含むものがある。だが、筆者の家の周辺ではそうした睡眠薬は、「全く効かない」と考えられている。
しかしSprayable Sleepチームは、この商品ではメラトニンの吸収方法によって問題が解決されているとしている。商品説明によると、錠剤に含まれるメラトニンは、人体の必要量よりもはるかに大量であるため、その多くが肝臓によってすぐに身体から排出されるという。Sprayable Sleepチームは、この商品でメラトニンが皮膚からゆっくりと吸収されるプロセスは、このホルモンが松果体から自然に体内に分泌される仕組みに近いと述べている。
スプレーの方が錠剤よりも睡眠に効くかどうかは未知数だ。だが、寝付きを良くしたい多くの人がSprayable Sleepを試そうとしている。本稿執筆時点で、Indiegogoでの資金調達キャンペーンで資金提供に応じた人は2200人以上に上り、その総額は15万3000ドルを超えている。ただし、資金提供者に品物が届くのはまだだいぶ先だ。このキャンペーンでは、15ドルと引き換えにSprayable Sleepのボトル1つ(30回分)が7月までに米国内の資金提供者に、8月までに米国外の資金提供者に届けられることになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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