ソニーは、米国にて発売されている4K超短焦点プロジェクタ「LSPX-W1S」の国内発売を開始すると発表した。ソニーストア銀座のみの受注生産になり、展示受注開始は1月30日。販売税別価格は500万円になる。
LSPX-W1Sは、壁際に置くだけで4K解像度による大画面シアターを構築できるという超短焦点プロジェクタ。「2014 International CES」で参考展示され、米国では約5万ドルで販売されている。日本国内においては、2014年春に開催された新たなコンセプトの映像機器を展示する「Life Space UX Exhibition(ライフスペースユーエックスエキシビジョン)」で試作機が展示され、今回「Life Space UX」シリーズの第1弾として販売が開始される。
0.74型SXRDパネルと超短焦点レンズを組み合わせることで、壁際から投写ができる超短焦点プロジェクタを実現。壁から17cm程度離した状態で92~147インチ、壁にぴったりと設置した状態で66~106インチの画面サイズで投影が可能だ。光源には青色レーザーダイオードを使用することで、約2万時間の長寿命を達成。経年劣化に強く、ランプ交換を気にせず使えることがメリットだ。
本体は中央にプロジェクションユニット、左右に1つずつスピーカユニットとキャビネットを配置した5ボックス構成。購入はセットのみで、プロジェクションユニット部だけの単品販売などはしない。同一デザインのスピーカユニットやキャビネットを採用することで、デザイン性を高めたほか、配線などを目立たせずに美しく設置ができる。
プロジェクションユニットは、電源を入れると投写口が立ち上がり、電源オフ時は天面がフルフラットになる仕組み。レーザー光源を使用しているため起動も早く、十数秒で投写が可能になる。
サイズは高さ265mm×幅2700mm×奥行き535mmで、重量約113.9kg(プロジェクションユニットのみは高さ265mm×幅1100mm×奥行き535mmで、重量約51.5kg)。明るさは2000ルーメンで、HDMI端子を4系統備える。別売の3Dメガネと組み合わせれば3D映像再生にも対応可能だ。ユニット部にはすべてアルミ素材を用いており、ひとつひとつハンドメイドで組み立てられるという。
東京・銀座のソニービル内にあるソニーショールーム「3D」に常設展示され、販売はソニーストア銀座のみで実施。ショールームにて体感視聴後、商談、ユーザー宅への下見を経て、受注、設置という流れで販売される。下見は標準で2回程度行われ、受注から生産までは最大90日程度がかかる。なお、販売価格には下見、設置、送料が含まれている。
ソニーでは、Life Space UXをシリーズ化していく方針で、今後LED電球スピーカやポータブル超短焦点プロジェクタなどの発売を予定している。
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