PopはBluetoothで「iPhone」と同期する。残念ながら「Android」はまだサポートされていないが、同期に使う「Withings Health Mate」アプリはAndroidでも動作する。奇妙で困った仕様だが、フィットネストラッカーでは珍しいことではない。
同期は、アプリを起動するとすぐに始まる。従来の腕時計とは異なり、Health Mateアプリはフラットなモダンデザインであり、他の一級のフィットネスハブを連想させる。ただし同期は遅く、1日の活動記録をアプリに入力するのに30秒ほどかかる。
歩数の記録は他の歩数計と同様だが、Activité Popでは1日当たりの達成状況しかわからない。0から100までの目盛りが刻まれた2番目の文字盤から、1日の目標歩数の達成度がパーセンテージでわかるという仕組みだ。今のところ目標歩数は1万歩に固定で、1目盛りが1000歩ということになる。歩数目盛りは深夜0時にゼロにリセットされる。
睡眠の計測は完全に自動で実行される。筆者は就寝して後から確認したところ、驚くほどの正確さで睡眠データが同期されていた。就寝時刻と起床時刻は、ほとんどの場合、正確に記録された。ソファの上でしばらく動かない時間があったときもだ。Popは睡眠を、深い、浅い、覚醒の3レベルで計測する。これはMisfitの「Shine」やJawboneの「UP24」など、加速度センサを利用する他の睡眠トラッカーと同等だが、「Microsoft Band」や「Basis Peak」といったより高度なトラッカーと違って、心拍数の記録機能は備えていない。正直なところ、基本的な睡眠記録だけあればいいという平均的なユーザーにとっては、これで十分だろう。
Health Mateアプリは、ネット接続型の体重計や血圧モニターに対応しており、「MyFitnessPal」や「RunKeeper」とも連動する。非常に優れたアプリであり、Popは相性が完ぺきなトラッカーだ。
Popには交換可能なCR2025ボタン電池が使用されており、持続時間は定格値で8カ月だ(CR2025ボタン電池は、Amazonで5個パックを4ドルほどで購入できる)。筆者にはこれを検証する手段がなかった。また、今のところWithingsのアプリにPopのバッテリ残量は表示されない。しかし、このようなバッテリ持続時間であれば、数週間や数カ月という単位で充電の心配をしなくて済む。
Popより高機能なフィットネストラッカーや、高機能なスマートウォッチは、すぐにでも登場するだろう。だが、Activité Popは一般的な腕時計の行く末を示している。普段使いの腕時計として素晴らしく、スマートウォッチというよりも、スマートに接続される腕時計と呼ぶにふさわしいかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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