UQコミュニケーションズは1月15日、WiMAX 2+の新料金プランとして、月額4380円(税別)で月額上限なく使える「UQ Flatツープラス ギガ放題」を2月20日より提供開始すると発表した。
UQ Flatツープラス ギガ放題の加入から3カ月間は、月額3696円(税抜)に割り引く。利用状況に応じて、7Gバイトを上限とするUQ Flatツープラス(月額3696円)料金プランを変更することも可能。
キャリアアグリーゲーション(CA)技術や世界初の4×4MIMO技術の導入により、WiMAX 2+の下り最大速度を110Mbpsから220Mbpsへ2倍化。UQではこの高速化について「ヤ倍速」と名付ける。このCAや4×4MIMOに対応したWi-Fiルータも合わせて発表している。
今後はさらに倍速の440Mbpsを目指す。「なんとか2020年のオリンピックより前に1Gbpsにしたい」とUQコミュニケーションズ代表取締役社長の野坂章雄氏は意気込みを見せた。
WiMAX 2+サービスエリアは現在急速に拡大を続けており、3月末までにWiMAXサービスエリアとほぼ同等になる予定という。基地局数について「1年半で2万局ぐらいまできている。なんとかがんばって2万2000局へもっていきたい」(野坂氏)と語った。
CAは2月12日に栃木県真岡市から順次スタートする。4×4 MIMOは、一部エリアを除き3月末までにWiMAX 2+サービスエリア全域に拡大するとしている。
速度だけで見れば、CAも4×4 MIMOのいずれも下り最大220Mbpsだ。両方を備える端末は現在はなく、同時発表された製品もCA+4GLTE、または4×4 MIMO+WiMAXとなっている。ユーザーはどのように選択すべきなのか。
UQコミュニケーションズ 執行役員 技術部門長の要海敏和氏は、「いろいろ試験をしているがだいたい同じぐらい。ならばどちらがいいですか?といわれると思うが、4×4は全国一斉に開始できる。CAの場合は徐々になので、早く240Mbpsが欲しい人は4×4がいい。4×4は、都市部だとビルの反射があったりしていい結果が得られるという傾向が見えているので、そうじゃない人はCAがいい。CA対応の端末に(エリアの汎用性が高い)LTEが入っているのはそういう理由。補完的になっていると思う」と説明した。
CAは、現在WiMAXで提供している周波数帯域30MHzのうち、20MHzをWiMAX 2+にサービスを切り替え、現在WiMAX 2+で割り当てている20MHzと併せてCAを導入し実現するものだ。そのため、現行WiMAXユーザーへの施策として、WiMAX 2+への切り替えを促進するキャンペーン「WiMAX 2+ 史上最大のタダ替え大作戦」を実施中だ。
現在WiMAXサービスのユーザーは、契約解除料、登録料、デバイス代金を無料でWiMAX 2+対応デバイスに交換できるというもので、今回の新製品ではSpeed Wi-Fi NEXT W01とURoad-Home2+が対応になる。
UQでは、モバイルデータ通信への従量制料金の導入や格安SIMの参入が続く中で、「通信量が限られたり、追加料金が心配」「無制限といっても通信速度が遅い」といったような声が多く聞かれるようになったという。ユーザーのストレスを開放し、日本のネットライフに「ギガヤバ革命」を起こすと意気込む。
速度制限は、ネットワーク混雑回避のため、4月以降、前日まで直近3日間の通信量が3Gバイト以上となった場合に、翌日にかけて通信速度を制限するという。ただし、制限をかけた場合でも、YouTubeで標準画質の動画が見られる程度の速度は保持するとした。
使い放題といえばドコモがXiにおいて「3日間で1Gバイト」の通信制限を撤廃したことで話題となった。これに対し、「ドコモが制限を外したことは承知しているが(7Gバイトを超えると)値段が上がっていくXiで、FOMAは残っている。今回の制限は、リソースを独り占めするのを防ぎたい防衛的な意味合い。だから(多くのキャリアがかけている)128Kbpsにするような絞りパターンはしない。その後も普通に動画を見られる程度にする」とUQコミュニケーションズ代表取締役社長の野坂章雄氏は説明した。
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