「Android 4.3 Jelly Bean」またはそれ以前のバージョンをまだ使用しているユーザー数は非常に多いが、Googleは今後、同バージョンに対する「WebView」のセキュリティの修正を提供しないという。
これはおそらく、世界中の「Android」ユーザーの半数以上にとって悪い知らせである。
Rapid7のセキュリティ研究者で「Metasploit」プロジェクトを統括するTod Beardsley氏によると、Googleは最近、「KitKat」より前のバージョンのAndroidにおけるWebViewのバグ向けのパッチ開発を終了するという「奇妙な」決断を下したという。同コンポーネントにはこれまで、多数の欠陥がセキュリティ研究者らによって発見されており、同コンポーネントの提供範囲(約9億3000万台ものAndroid搭載端末で使用されているとみられる)を考えると懸念が生じる。
Beardsley氏のブログの投稿によると、Googleは、「(WebViewの)対象バージョンが4.4以前である場合、われわれは通常は独自でパッチを開発することをしないが、パッチと報告は検討材料として喜んで受け付ける。4.4以前のバージョンに関する報告で、パッチが提供されない場合については、OEM企業に通知すること以外に、われわれにできる措置はない」と述べたという。
つまり、KitKat以前のバージョンのAndroid上でWebViewを悪用する方法を、研究者やハッカーが今後発見した場合、Google自体はその脆弱性に対するパッチを作成しない。ただし、第三者がパッチを作成するならば、それを「Android Open Source Project」のコードに組み込むことはする。また、それを端末メーカーに配布もするが、同社が責任を持って実施するのは、そこまでということになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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