Verizon CommunicationsとAOLの今後の関係を考えるなら、買収ではなく、提携だと思ってほしい。それが、Verizonの最高経営責任者(CEO)を務めるLowell McAdam氏のメッセージだった。同氏は、通信大手のVerizonがオンラインメディア大手のAOLの買収に向けて本格的な協議を重ねているとのうわさを否定した。ただしMcAdam氏は、両社が将来において提携する可能性については、考える余地を残した。
McAdam氏は米国時間1月6日、ラスベガスで開催されたCiti 2015 Global Internet, Media & Telecommunications Conferenceに登壇し、VerizonがAOLの買収に向けて協議中であるとのうわさを一笑に付した。
「当社が買収するとうわさされる会社の数だけ1ドルをもらえたなら、私は相当稼げたはずだ。当社は、メディア企業については、買収を実施するよりも、提携相手になる可能性の方が高いだろう。AOLは、他のたくさんあるメディア企業と同様に、当社にとって提携相手になる可能性はある。しかし、当社が本格的な買収の協議を重ねているという言い方は、実に不正確だ」(McAdam氏)
Bloomberg Newsは1月5日夜、Verizonが動画配信の強化とオンライン広告技術の管理向上のため、AOLと買収または合弁事業設立の可能性を協議していると報じた。
米国最大の無線ネットワークを保有し運営するVerizonは、固定電話網の大部分に、光ファイバーによるブロードバンドを広く展開している。McAdam氏は、Verizonはコンテンツの制作よりも配信に関心を持っていると述べた。
「私の見立てでは、当社はコンテンツ企業ではなく、むしろプラットフォーム企業に近いだろう」(McAdam氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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