ほんの半年前、サムスンが「Gear Fit」というフィットネススマートウォッチを発売した際、その曲面ディスプレイが人々の間で話題になったのを覚えているはずだ。この製品の文字盤を大型化したのがGear Sだと考えると分かりやすいだろう。大きすぎないのかって?多くの人は、そう思うはずだ。その巨大な曲面ディスプレイは筆者のがっしりと太い手首でも大きすぎると感じるほどだ。しかし筆者の妻を含む多くの人々は、今までに見たことのあるスマートウォッチのなかで、見た目がよい方の部類に入ると感じているようだ。クロム仕上げされた側面と、大きく明るいOLED曲面タッチスクリーンはひときわ目立っており、まもなく発売されるAppleのスマートウォッチ「Apple Watch Sport」と同様の雰囲気さえ漂わせている。
Gear Sに付属してくる弾力性のあるプラスチック製のスポーツタイプバンドは、製品本体部分から外せるようになっているため、他のバンドとの交換も可能だ。また、従来のGearシリーズのスマートウォッチと同様にはめ込み式で装着するようになっている。クリップ式のこのバンドはサイズの調整が可能であるため、簡単にフィットさせることができる。
Gear SはIP67規格に準拠した防水、防じん性能を有しているため、濡らしても問題ないとはいえ、シャワーを浴びたり泳いだりはしない方がよい。この点も、従来のGearシリーズと同じだ。
Gear Sにはスピーカーとマイクが装備されている。また、メッセージを受信した際や設定した時間が来た際に振動するようにもなっている。そしてセンサ類も充実しており、加速度センサやジャイロセンサ、コンパス、光学式心拍センサ、画面の明るさを制御するための環境センサ、紫外線センサ、気圧センサが装備されている。さらにWi-FiやBluetooth 4.1、3G通信のための機能が搭載されている。ストレージは4Gバイトであり、RAMは512Mバイト、プロセッサはデュアルコアだ。それでいて本体重量は67gしかない。しかし何と言っても最も印象的なのはディスプレイであり、ある意味においてひときわ異彩を放っている。
Gear Sには解像度が480×360ピクセルの2インチAMOLEDディスプレイが装備されている。これは他のAndroid Wear搭載スマートウォッチや従来のGearシリーズよりも大きく、解像度も高くなっている。また今回、ディスプレイが縦方向により長くなったため、小型の携帯電話をポートレードモードで見ているような感じを受ける。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力