SMS使ったシンプルな連絡先交換アプリ「ぴっ」--ウォンテッドリーの新卒が開発

藤井涼 (編集部)2014年12月17日 08時00分
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 ウォンテッドリーは12月17日、SMS(ショートメッセージサービス)を使った連絡先交換アプリ「ぴっ」のiOS版を公開した。価格は無料。Android版の提供は、ユーザーの利用状況を見ながら検討するとしている。

 「ぴっ」は、アプリ画面に表示されたキーパッドに相手の電話番号を入力して送信ボタンを押すと、相手のスマートフォンに自身の連絡先情報が付与されたSMSが届くという非常にシンプルなアプリ。現在は、電話帳かFacebookのいずれかの連絡先を送ることができる。

 SMSを受け取った相手は、そこに記載されたリンクをタップすると「ぴっ」のウェブサイトに遷移し、表示された電話番号やメールアドレスを登録できる。Facebookの場合は、ブラウザのFacebookプロフィールページが表示されるため、そのままフレンド申請ができる。SMSを利用しているため、相手がアプリを使っていなかったり、Androidスマートフォンでも連絡先を送れることが特長だ。

  • 相手の電話番号を入力する

  • 届いたSMSから連絡先情報を取得

  • Facebookアカウントの交換に便利だ

 ターゲットは、就職活動を機にFacebookを利用し始める学生などで、会社説明会で初めて合った相手とその場で連絡先を交換するといったシーンなどでの利用を想定しているという。開発を担当したのは新卒でウォンテッドリーに入社したばかりの平田淳氏。「Facebookで相手を検索してもなかなか見つからなかったり、QRコードで交換しようとしても上手くいかず慌ててしまうことがあった」と、自身の経験などからサービスを着想したと説明する。

 名前が「ぴ」から始まるアプリが少ないことから、サービス名はあえてシンプルに1文字にした。また、ホーム画面でも一目でアプリが見つかるよう目立つアイコンデザインを採用したという。現在は、電話帳とFacebookのみだが、要望があればTwitterなど他のサービスへの対応も検討する。

幼少期からPCに触れる--「未踏」メンバーにも選出

 「ぴっ」は、企画から開発まで平田氏がほぼ1人で行っているが、同氏がプログラミングを始めたのは大学に入ってからだという。


「ぴっ」の開発者である平田淳氏

 同氏は、大学でプログラミングを教えていた父親の影響で、幼少期からMacやNextなど自宅にあるPCに触れており、もともとPCやインターネットに興味があったことから、津田塾大学の情報科学科へと進んだのだという。大学4年生の時には中高生向けのプログラミングキャンプである「Life is Tech!」でメンターも勤めた。

 実は就職活動ではリクルートから内定が出ていたが、同社でインターンシップをする中で、次第にベンチャー企業で働きたいという思いが募っていった。そこで、ウォンテッドリー代表取締役の仲暁子氏と出会い、エンジニアが活躍できる社風であることに魅力を感じ同社への入社を決めたのだという。

 なお平田氏は、情報処理推進機構(IPA)が実施している、独創的なアイデアやイノベーションを創出する可能性を秘めたテーマの実現を支援するIT人材の発掘・育成プロジェクト「未踏」のメンバーに選ばれていたことから、ウォンテッドリーに入社したのは7月に入ってから。その後は、ソーシャル採用サービス「Wantedly」のiOS 8対応に携わっていたため、「ぴっ」は約1カ月という速さで開発したのだという。

 アプリの目標ユーザー数については「半年で10万ダウンロードを目指したい。ただし、量よりも質だと思っているので、少しでも多くの人々の生活を変えられることが大切」(平田氏)と語る。今後は、友人申請のリクエストを送った情報をログとして残し、ユーザーがどのタイミングでどの相手と出会ったのかを把握できる機能などを提供する予定だ。

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