米国時間12月5日に独占禁止法違反訴訟の法廷で再生された、Appleの共同創設者で最高経営責任者(CEO)だった故Steve Jobs氏の宣誓供述ビデオの一部は、Associated Press、Bloomberg、CNNの弁護士らが一般公開を求める申し立てを裁判所に提出したことで、日の目を見る可能性が出てきた。
メディア3社すべての代理人を務める弁護士のThomas Burke氏は12月8日、申立書で次のように述べた。「この裁判におけるSteve Jobs氏の死後の稀有な登場に対する公衆の大きな関心を考慮すると、同氏の宣誓供述ビデオに対する公衆のアクセスを制限することを正当化するような利害は皆無だ」
Yvonne Gonzalez Rogers判事は、Appleの要請に応じ、ビデオを「正規の証言」として扱うよう原告側弁護団に求めた。つまり、裁判の出席者は視聴できるが、それ以外の場所では再生が許可されないということだ。だが、Rogers判事はこの証拠を「封印」しなかったため、後日に視聴が認められる可能性が残っている。
12月8日の申し立てに先立ち、Burke氏は7日、Appleの主席弁護士であるBill Isaacson氏にメールによる公式な要請を行い、Isaacson氏は同日夜、次のように返信した。「Appleはそちらの要請に同意しない。そちらの主張に対する正式な回答を現在準備中で、できれば7日夜にそちらに届けたいと思う」。ビデオを法廷に限定しておくよう求めるAppleの要請があったため、公開を求める申し立てはまだ提出されていなかった。
Burke氏が代理人を務めるメディア3社はまた、すでに公記録になったことを論拠に、ビデオを遡及的に封印することに反対している。ビデオ供述の筆記録は、すでに公開されている。
録画時間が2時間に及ぶこの宣誓供述ビデオは、Jobs氏が膵臓ガンの合併症で死去する6カ月前の2011年4月に撮影された。12月5日にこのビデオが公開された30分間は、この裁判におけるハイライトとなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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