クロスプラットフォーム戦略の推進を続けるMicrosoftが、サンフランシスコを拠点に電子メールアプリを開発するAcompliを買収した。Microsoft幹部らは米国時間12月1日付けのブログの投稿で、Acompliの買収金額については公表していない。
Microsoftのコーポレートバイスプレジデントで「Office 365」と「Outlook」を統括するRajesh Jha氏は、同ブログの投稿で、「電子メールメッセージの半数以上が最初に携帯端末上で読まれる時代において、ユーザーがどこに行っても電子メールを素晴らしい環境で利用できるようにすることは不可欠である」と述べた。
ZimbraとVMwareの元幹部らが率いるAcompliは、2014年4月に同社電子メールアプリの「iOS」版をリリースし、続いて9月には「Android」版をリリースした。モバイルアプリケーションの「Acompli」は、カレンダーや「Microsoft Exchange」が統合されているほか、興味深い点として「Gmail」が統合されている。
MicrosoftがAcompliをどのように活用する予定であるのか、現時点では何とも言えないところだ。
Microsoftの幹部らは、Exchangeが統合されたOutlookをiOSとAndroidのユーザーが利用するための唯一かつ主要な手段は「Outlook Web App」だと主張していた。少なくともこれまで、Outlook Web Appは、モバイル版Outlookに対する取り組みでMicrosoftが力を入れている部分であるように見受けられた。
しかし、多くのiOSとAndroidのユーザーは、Outlook Web Appを素晴らしい製品だとは考えていない。そのためMicrosoftは、モバイル版Outlookの戦略を再考し、Acompliの技術に基づく何らかのネイティブのモバイルメールアプリを、同社がエンタープライズメール分野向けに提供する新しいクロスプラットフォーム製品とすることを計画しているのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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