カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は12月1日、モバイルブランド「TSUTAYA mobile」を立ち上げ、2015年秋から全国のTSUTAYA店舗でオリジナルスマートフォンを販売することを発表した。端末や料金の詳細は今後発表するとしている。これにあわせて、新会社CCCモバイルを設立した。
同日の記者発表会では、CCC取締役副社長である武田宣氏が挨拶。「CCCはTSUTAYAやTポイントを運営している会社とよく言われるが、私どもの企業理念は“生活提案”をする会社」と語り、その一環としてモバイル事業への参入を決めたと説明。ゆくゆくはポイントやメディアに並ぶ事業へと成長させたいと意気込む。
同社が秋に発売予定のスマートフォンは、端末やコンテンツの開発から、課金・保守、コールセンターまですべてCCCが手がける垂直統合型モデルになると、CCCモバイル代表取締役の服部義一氏は語る。全国のTSUTAYA店頭や専用のウェブサイト、SNSなどで集めたユーザーの声を参考にしながら、今まさに端末メーカーや回線キャリア、アプリ事業者などと交渉を進めている段階だという。端末名は2015年1月1日に発表する予定。
オリジナルスマートフォンでは、CCCが運営するさまざまなウェブサービスや、リアル店舗と連携してライフスタイルを提案する。たとえば、TSUTAYA店頭で「アナと雪の女王」をレンタルしたユーザーが、Tチケットで「ディズニー・オン・アイス」のチケットを購入。蔦屋書店で「アナと雪の女王」の小説版を買い、ECサイト「T-SITE」で主題歌「Let It Go」のCDを購入するといった一連の行動をシームレスに実現できるようにする。
またスマートフォンの販売に先駆け、モバイルブランド「TSUTAYA mobile」を立ち上げ、2015年春にオープン予定の東京・二子玉川の家電ショップ「蔦屋家電」や、大阪・梅田の蔦屋書店内に出店する。こちらでも、ギターやプリンタ、クルマなどさまざまな生活アイテムとスマートフォンを連携させたライフスタイルを提案するほか、同社が厳選したスマホグッズや書籍も取り扱う。
CCCモバイルは、服部氏が2012年から代表を務めるモバイル販売代理店の運営会社ルートワン・パワーとCCCの合弁会社となる。CCCモバイルの発足にともない、スマートフォンアクセサリー専門店「UNiCASE」を展開するエム・フロンティアと、中古PC・携帯電話を取り扱うイオシスと資本提携した。両者が持つアクセサリーやモバイル周辺機器をTSUTAYA mobileで展開する。
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