カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループでネットエンタテインメント事業を手掛けるT-MEDIAホールディングス(TMH)は10月22日、CCCグループによる「TSUTAYA online」などの全ウェブサービスを統合したプラットフォーム「T-SITE」を開設した。
約5000万人のT会員データベースをもとに、ユーザーの好みに合わせてライフスタイル関連ニュース、映画、音楽、書籍などのエンタテインメント情報を発信。また、代官山や、2014年冬に開業予定の湘南のリアル店舗のイベント情報なども掲載する。T-SITEのアプリは11月初旬から提供する予定。
配信するニュースは、同社内に新設した編集部が作成したオリジナル記事と、ライフスタイルメディアから提供されたもの。2014年内に、Pen OnineやmadameFIGARO.jp、Newsweek日本版など約40のメディアと提携。今後も随時拡大していくという。
レコメンド機能では、ユーザーが閲覧した記事内容や、T会員データベースから導き出された興味や関心の傾向値に、音楽、映像、放送、人名、地域の体系的な情報と、特徴情報を整理した商品データベースを用いて、ユーザーごとに記事や商品を勧める。記事だけでなく、DVDやCDなどのランキング、店舗の商品などにも反映される。なお利用には、T-IDまたはYahoo!JAPAN IDでのログインが必要となる。
そのほか、IT企業とのサービス提携や、ベンチャー企業向けのマーケティング支援プログラム「T-VENTURE PROGRAM」を通じ、ライフスタイル提案サービスを2014年春以降に提供する計画。同プログラムでは、最終選考を通過したベンチャー企業にT-SITEを開放し、サービスをテスト連携させる。また、一定以上の相乗効果が見込まれる場合には、その後の業務提携や最大1億円の出資を検討するという。
CCC上席執行役員兼TMH代表取締役社長の櫻井徹氏は、計114社によるTポイントのアライアンスを「他社には追随できないもの」とし、「この基盤を最大限活用し、新サービスを成功に導きたい。ネットとリアルをあわせたライフスタイル提案を行いたい」と話した。またCCC執行役員兼TMH取締役の根本浩史氏も、新サービスを「我々だからできるもの」と強調し、今後の取り組みに自信を見せた。
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