ソフトバンクの感情認識ロボット「Pepper」が、12月から全国の家電量販店の「ネスカフェ」コーヒーマシン売り場で接客をする。Pepperがソフトバンク店舗以外で接客をするのは今回が初めて。ネスレ日本では2014年末までに20店舗以上まで拡大し、2015年末までに全国1000店舗での展開を目指すとしている。
コーヒーマシン売り場に常駐するPepperには、ネスカフェ専用のアプリが搭載されている。家庭用コーヒーマシン「ネスカフェ ドルチェ グスト」や「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」の特長を説明してくれるほか、会話によって顧客のニーズを把握し、最適なマシンを提案する。さらに、顧客を楽しませるクイズやゲーム機能も搭載しているという。
ネスレ日本 コーヒーシステムビジネス部長の大谷謙介氏は、カプチーノや宇治抹茶ラテなど14種類のカフェメニューを自宅で楽しめるカプセル式の「ネスカフェ ドルチェ グスト」を始め、同社の提供する製品がコーヒーマシンにさまざまなイノベーションを起こしてきたと説明。今回業界で初めて接客にPepperを採用することで、「未来のショッピング体験を売り場で実現したい」と意気込んだ。
Pepperは6月からソフトバンク取扱店で接客をしている。ソフトバンクロボティクス 事業推進本部長の吉田健一氏によれば、現在までに74店舗に導入されているという。“接客ロボット”見たさにこれまで店舗を訪れることのなかった顧客も足を運ぶなど集客に貢献しているほか、待ち合いスペースでの商品提案などでも活躍していると話す。多くの企業からも問い合わせがあるが、今後の法人との取り組みは2015年2月の一般販売以降になるという。
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