韓国の家電大手サムスンの従業員は、同社が毎年行っている再編を前に、2014年はスマートフォンの販売不振と業績悪化を理由に多くの人員が削減されると予想している。
Reutersが報じたように、サムスンは12月初めに人事異動を発表するとみられている。この発表は慣例となっているが、2014年は業績不振が大量のリストラにつながると予想されており、従業員は「かつてないほど心配」しているという。
ある匿名のサムスン従業員によると、「誰もが大きな不安を感じている。上級管理職でさえ、どのようになりそうか聞いて回っている」という。
サムスンは2014年第3四半期の決算で、純利益が前年同期比で49%減少したと報告していた。
韓国の毎日経済新聞は、サムスンが全体で20%もの幹部職を削減する可能性があると報じている。このうち、苦境に陥っているモバイル部門では30%が削減されるという。
サムスンのモバイル部門は2014年に入って業績が悪化しているが、これは、同社製モバイル端末の二大市場である米国と中国で売り上げが落ち込んでいるためだ。Appleや中国のエントリーモデルのスマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)などとの激しい競争によって、サムスンのモバイル部門は、好業績を収めなければならないという圧力にさらされている。しかし、米国ではフラッグシップモデル「GALAXY S5」の発売後最初の3カ月間の販売台数が予測より40%少なかったほか、中国での販売台数も予測を50%下回るとみられており、人員削減は大いに考えられる状況だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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