会社分割を発表した四半期を終えたHewlett-Packard(HP)は米国時間11月25日、株式取引終了後に第4四半期決算(10月31日締め)を発表した。純利益は20億ドル(1株あたり70セント)だった。非GAAPベースの1株あたり利益は1.06ドル、売上高は前年同期比2%減の284億ドルだった。ウォール街は1株あたり利益1.06ドル、売上高287億6000万ドルと予測していた。
2014年会計年度通年の1株あたり利益は3.74ドル、売上高は前年比1%減の1115億ドルだった。
最高経営責任者(CEO)のMeg Whitman氏は、HPの「再建」を目指す取り組みは順調に進んでいると主張し、事前に準備した声明の中で、2014年を次のように振り返った。
2014会計年度、われわれは売上高を安定軌道に乗せ、事業を強化し、強い財務規律を示し、そして再び革新を当社の基礎に据えた。われわれの製品ロードマップはここ何年もの間で最高のもので、パートナーと顧客は当社を信用している。やるべきことはまだたくさん残っているが、当社のこれまでの取り組みに加えて、10月に分社化を発表したことで、2015会計年度以降に進歩を加速させるための準備が整った。
PC事業とプリンタ事業をエンタープライズ部門から切り離す計画の真っただ中で、HPの第4四半期に実施したアップグレードは、「HP 3PAR StoreServ Storage」などの主要製品から2016年の3Dプリンティング市場を見据えた計画まで、あらゆるものに及んだ。
HPのエンタープライズグループ部門とエンタープライズサービス部門の第4四半期売上高は、それぞれ前年同期比で4%と7%減少した。
ソフトウェアサービスとプリンティングサービス、金融サービスもすべて10%未満の減少を記録した。
しかし、デスクトップやノートPCを含む消費者および商業サービスで構成されるパーソナルサービスは第4四半期、4%の成長を記録した。PCの総出荷台数は5%増加した。内訳を見ると、デスクトップは実際には2%減少したが、ノートPCが8%の増加を記録した。
今後の見通しについて、ウォール街はHPの第1四半期の1株あたり利益を最低でも93セント、売上高を275億5000万ドルと予測している。HPは2015会計年度第1四半期の1株あたり利益について、89~93セントになると予測した。2015会計年度通年については、1株あたり利益が3.83~4.03ドルになると見ている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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