Hewlett-Packard(HP)は米国時間10月29日、新しい商用および製造用3Dプリンタに搭載される「Multi Jet Fusion」技術を発表した。これによって、3Dプリンティング市場への待望の参入を果たす。HPによると、新しい3Dプリンティング技術は既存の3Dプリンタよりも10倍高速で、市場に提供されている現行製品よりも価格が手頃だという。ただし、一般提供は2016年になる予定だ。
HPは同日、デスクトップコンピュータ「Sprout」も発表した。独自のプロジェクタと3D対応スキャナを搭載し、デュアル画面のクリエイティブコンソールとして動作するという。
HPは2014年に入り、会計年度末の2014年10月31日までに3Dプリンティング製品を発表すると述べていた。同社は29日の発表のわずか3週間前に、分社を発表したばかりである。
HPによると、同技術は、1度に1点ずつではなく表面領域全体を構築することによって3Dイメージングの大幅な高速化を実現するという。また同社は、現在使用されているサーモプラスチック以外に、色、セラミック、金属を使用する新しい3Dプリンティング素材を開発する予定であるという。同社は将来的には、従来のプリンティングで既に提供しているのと同じ種類の色を提供したいと考えている。Multi Jet Fusionは現在、溶解ナイロンのプリントを20ミクロンの精度で実行することができる。
2015年には早期顧客向けに最初のMulti Jet Fusionシステムが提供され、一般提供は2016年の予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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