UPDATE Corningは米国時間11月20日、「Gorilla Glass 4」を発表した。スマートフォンやタブレット向けに同社が提供する、強化カバーガラスの最新版だ。Corningによると、新素材は強度が前バージョン「Gorilla Glass 3」の約2倍になっており、これまで以上に割れにくいという。
Gorilla Glassのマーケティングディレクターを務めるDave Velasquez氏はインタビューで、「われわれは既に市場最高のガラスを提供していると自負しているが、十分に優れているとはいえないので、さらに改良を加えた」と述べた。
Gorilla Glass 4によってCorningは、強化ディスプレイガラス市場における支配体制をさらに拡大するだろう。Bernstein Researchによると、2013年の同社の市場シェアは80%を超えていたという。Gorilla Glassは、Appleの「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」やサムスンの「GALAXY Note Edge」を筆頭に、多数のスマートフォン、タブレット、スマートウォッチで採用されている。 しかし最近は、安心ばかりもしていられない。携帯端末の速い更新ペースに対応しなければならない上に、傷への耐性に非常に優れた合成サファイアが、ディスプレイカバーの選択肢の1つとして大きな注目を浴びている。Corningは、主導的な地位を維持するために製品を改良し続ける必要がある。
新しいディスプレイガラスは、既に量産体制にあり、2014年末までに販売される端末に搭載される予定だとVelasquez氏は述べた。どのメーカーの製品に採用されるかは明かされていない。
壊れた数百台の端末をCorningの研究員が膨大な時間をかけて評価した結果、画面の損傷の70%以上は「激しい接触」が原因だと分かった。激しい接触には、アスファルトやコンクリートなどの粗い面に端末を落としたケースが含まれる、とVelasquez氏は説明した。大理石やタイルなどの滑らかな面に落下した場合は画面が壊れにくかった(端末を落とすのなら、道路よりキッチンの方がいいということだ)。
Gorilla Glass 4を使った落下テストで、1メートルの高さから粗い面(Corningはテストに180グリットのサンドペーパーを使用している)に落として壊れない確率はGorilla Glass 3のほぼ2倍だった。この落下テストではカバーガラスを床に直撃させているが、Gorilla Glass 4は80%の確率で無事だった。ちなみに、瓶や窓に使われる非強化タイプのソーダ石灰ガラスは、このテストでほぼ100%割れた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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