ソーシャルネットワーク大手のFacebookが、同社ウェブサイトの各種機能をそれぞれ異なるアプリに分割する取り組みを継続している。今回新たに分離されたのは、「Groups」というモバイルプログラムだ。
Facebookは米国時間11月18日、他のユーザーとのコミュニケーションや写真などの共有に同社の「グループ」機能を毎月利用する7億人のユーザーに向け、最新アプリを発表した。18日から無料で提供されるこのアプリは、Appleの「iOS」やGoogleの「Android」を搭載する端末を対象とする。同アプリによって各グループからの通知も分離されるため、各グループのアクティビティの追跡が見かけ上容易になる。
Facebookはこの1年間で多数のアプリを作成しており、今回の取り組みは、それに続くものだ。同社は2014年1月以降、5件もの新しいアプリを提供している。範囲と目的はさまざまだが、いずれも何らかの方法で同社の中核サービスに関連付けられている。2013年には「Facebook Home」で電話にとって代わる単一のエクスペリエンスを構築することを目指したが、現在の分割化はそれとは逆のアプローチであり、複数の特定用途アプリを作成する。
そのようなアプリの1つとして「Paper」が提供された。Paperは、Facebookのサービスに対して写真を中心とする改良を加えるものである。同社は、短時間で消えるメッセージングサービスである「Slingshot」や、匿名によるグループでのチャットが可能な「Rooms」といったチャットアプリも作成した。ほとんどが、FacebookのCreative Labsグループによって開発されたものである。
Facebookは、独立したGroupsアプリを作成したが、ユーザーにダウンロードを強制することはしないと述べた。メインの「Facebook」アプリでこれまでどおり、同社のグループ機能に接続することができる。これは、同社が「Messenger」アプリでとったアプローチとは対照的だ。Messengerアプリでは、中核となるFacebookモバイルアプリで機能が無効化され、友人とのチャットを続けるには新しいプログラムをダウンロードしなければならなかったため、短期間ながらユーザーを怒らせる結果となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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