新たなiPhoneとしてセットアップしたもう1つの理由は、iCloudの進化によって写真などの扱いが変化したことだ。iOS 8では、「iCloud Photo Library」というクラウドベースの写真管理の方法が採用される。現在iOS 8.1のユーザーはベータ版ながら機能をONにすることができる。
iCloud Photo Libraryは、iPhoneで撮影した写真やMac・PCに取り込んだ写真をすべてiCloudにアップロードして管理しよう、という考え方だ。これまでiCloudでは、「フォトストリーム」という機能で、1000枚まで、あるいは30日間写真をクラウド上に保存し、所有する複数のデバイス間で写真を共有する機能を提供してきた。
フォトストリームは一時的な保存によって共有を実現してきたが、iCloud Photo Libraryは、クラウドが主たる写真の管理ストレージになる、という位置づけとなる。より深く、写真管理にクラウドを活用することを意味するのだ。
iPhoneで写真を撮ると、Wi-Fi環境下では、瞬時にiCloudに写真がアップロードされる。その際、iCloud Photo Libraryの設定で、iPhoneに最適化した写真やビデオを端末に残すようにすると、フル解像度の写真やビデオはiCloudに、最適化され容量が小さくなった写真がiPhoneに残るようになる。そのため、より沢山の写真をiPhoneで閲覧できるのだ。
しかし現在、MacでiCloud Photo Libraryを閲覧するには、ウェブブラウザからiCloud.comにアクセスする方法しかない。iPhotoではこれまで通りフォトストリームが利用できるが、フォトストリームはビデオに対応していないため、フル解像度のビデオを取り出すにはいちいちiCloud.comを介す必要がある。
そのため、当面筆者は、フル解像度をiPhoneに残すよう設定し、ビデオはiPhoneをMacに接続して取り込むようにせざるを得ない。
ちなみに、iCloudをフォトライブラリとして利用するため、無料の5Gバイトでは当然容量が足りなくなる。有料プランを選ぶことになるが、AppleはiCloudでの写真管理に合わせ、ストレージの価格を大幅に値下げした。20Gバイトで月額100円、200Gバイトで月額400円というあたりのプランが、多くのユーザーにとって最適だろう。
筆者はひとまず、20Gバイト月額100円のプランにアップグレードし、様子を見ることにした。
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