クラウド会計「freee」の“近所の美味しいカレー屋さん”の話 - (page 2)

井指啓吾 (編集部)2014年11月16日 10時00分

 一発屋 五反田本店は、freeeから歩いて約1分の場所にある。藤崎氏はアップデート説明文が話題になった後にも2度訪れたらしいが、以前より長い行列ができており、自分の番までにカレーが完売してしまったため食べられなかったという。

  • freee近くのビル4階に入っている一発屋 五反田本店。全席個室の店舗である

 そんな100円カレーも残念ながら10月末で終了。同店店長の千松大輝氏は、忘年会/新年会シーズンに入り忙しくなるためと説明している。

 千松氏はfreeeを知らず、藤崎氏によるアップデート説明文のことも当然知らなかった。ただ、freeeのアップデート説明文が話題になった10月初旬から次第に客数が増え、売り上げも伸びていたという。しかしながら、100円カレーは同時期にテレビ番組などでも取り上げられていたそうで、藤崎氏の集客力がどれほどのものであったかは定かでない。

 なお、100円カレーは復活する見通し。時期は未定とのことだが、新年会シーズン後とみられる。「100円カレーの終了を残念がる声を多くいただいている。またぜひ提供したい」(千松氏)。

 最後に、藤崎氏から聞いたアップデート説明文を書く時にコツをまとめておく。(1)最も大切なのが“事実”を書くこと、(2)ネタを成熟させると“わざとらしさ”が出てしまうため、事前に考えすぎないこと、(3)Google Playでの評価はApp Storeのようにアップデートごとにリセットされないため、一度のミスが命取りになると肝に銘じること。

 以上、アプリ開発者や飲食店などのマーケティング担当者の業務の参考になれば幸いだ。


Android 1.3.0版のアップデート説明文。藤崎氏はGoogle PlayとApp Storeで文言を変えている

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