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折り紙と同じ原理を用いた傘「Sa」--金属の骨組み不要で軽量化

河部恭紀 (編集部)2014年11月05日 15時35分

 「Sa」は、折り紙と同じ原理を用いた傘だ。既存の骨組みを使った傘やメッシュ構造の傘とは異なり、まったく新しいデザインを用いている。


提供:Justin Nagelberg & Matthew Waldman

 Saは、折り紙のように平面張力を用いて傘の形を作る。傘の内側には傘状のパーツが別にあり、両者が同調して広がったり縮んだりすることで、傘全体が開いたり閉じたりする。金属の骨組みが内側に不要なため、軽量化が図られる。また、傘には柔軟性のある素材が使われるので、強風下でも元の形に戻りやすい。


提供:Justin Nagelberg & Matthew Waldman

 柄の部分も通常とは異なり、傘を開いたり閉じたりするための機構を内部に持つ。Saを開くには、柄にあるハンドルの下部を回転させる。バネ式のメカニズムにより傘が自動的に開く。閉じるには、ハンドルを引けばよい。通常の傘のように柄の外を上下する部品を持たないので強度が増し、長持ちするようになっている。


提供:Justin Nagelberg & Matthew Waldman

 傘の外周には磁石が埋め込まれているので、傘を閉じると自動的にしっかりと折りたたまれる。傘を開く時も、外側へ向かう力が増すと自然に磁石同士が離れるようになっている。


提供:Justin Nagelberg & Matthew Waldman

 SaはKickstarterで資金集めをしており、12月1日までに3万ドルを集めることを目標としている。本稿執筆時点では9万5000ドル以上を集めている。

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