カリフォルニア州の米連邦裁判所で、Appleを相手取った新たな集団訴訟が起こされた。原告の顧客数が膨らむことになれば、同社が2014年中に再び法廷の場につく可能性が出てきた。
米国時間10月24日に起こされたこの訴訟(PDF)は、2011年に発売されたノートブック「MacBook Pro」に関連するグラフィックス問題の解決をAppleが怠ったと主張している。同ノートブックにはAMDベースのグラフィックスチップが搭載されており、ディスプレイが読み取り不能になったり、デバイス自体が使用不能になったりするという。
訴状によると、15インチと17インチモデルに搭載された同グラフィックスチップは、製造工程で使用された鉛フリーはんだに起因する短絡により、表示に不具合が生じたとみられるという。影響を受けたディスプレイでは、同ノートブックが急な温度変化にさらされた場合に問題が発生する可能性があるとした。
訴えの中心は、Appleがこの問題に沈黙し続けたことにある。
訴状によると、Appleは「驚いたことに、多数の顧客の訴えを無視した」という。ほとんどの場合、これらの顧客は、同社の最高経営責任者(CEO)に対して直接問題を訴えていた。
また、この訴状は、影響を受けたユーザーが問題のグラフィックスチップに絡む問題を修理するため、大抵は自腹で350~600ドルを負担しなければならなかったとしている。
問題が表面化してから2年あまりの間に、Appleのサポートフォーラムには、同グラフィックスチップまわりの問題や、ディスプレイまわりの障害に関する報告が絶えず寄せられている。これらは、特に動画や写真編集といった高性能アプリの実行中に発生する。
今回の訴訟の対象は、カリフォルニア州とフロリダ州に在住で、影響を受けているユーザーとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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