XYZプリンティングジャパンは10月29日、スキャナ機能を搭載した3Dプリンタ複合機「ダヴィンチ 1.0 AiO」を発表した。税込価格は11万9800円で、家電量販店やネットショップ、同社ウェブサイトなどで11月中旬より販売を開始する。
ダヴィンチ 1.0 AiOは、パーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズの1つ。大きなポイントは、スキャナ機能だ。プリンタ内に、左斜め上と右斜め下の2箇所にスキャン用センサを配置した。3Dスキャナと3Dプリンタが一体となっているため、場所を取らずにスキャンや出力が可能になる。
手順は、筐体内の専用ターンテーブルにスキャンしたいものを置き、スキャンするとスキャンデータがPC(Mac/Windows)に出力される。スキャン時間は、独自の技術により5分弱で完了する。スキャナを搭載したことで、3Dデータを作成するモデリング技術がない人でも“3Dコピー”をできるようにし、新たなユーザー層を獲得したい考えだ。
ダヴィンチ 1.0 AiOの製品名は「All in One」を意味し、この1台で誰でもが気軽に3Dプリンタを利用できる機能を提供することをコンセプトにしたという。
スキャン精度を高めるため、より遮光性の高い材質を選定し、従来製品から筐体色を変更した。一般的なオープンタイプのスキャナでは、外部環境にスキャン精度が大きく左右される。ダヴィンチ 1.0 AiOは、クローズドな筐体を持つ3Dプリンタの特性を生かし、より精度の高いスキャンに加え、スキャン時間もオープンタイプのスキャナと比べて短縮することに成功したとしている。
また、ダヴィンチ 1.0 AiOから、フィラメント(材料)はABS樹脂とPLA(ポリ乳酸)樹脂の両方に対応する。それに伴い、新たな新色も発表している。
ABS樹脂は、新色「ゴールド」「蛍光マゼンタ」を追加。今回発表のダヴィンチ 1.0 AiOを含む、すべてのダヴィンチシリーズで利用できる。税込価格は3280円で、11月中旬より販売する。PLA樹脂は「クリア」「ホワイト」「ブラック」「ブルー」「レッド」で、11月中旬より順次発売する。税込価格は3280円。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス