ヤマハ、VOCALOIDの活用によりhide未発表曲のボーカルパートを再現

 ヤマハは10月23日、故人であるhideさんの未発表曲「子 ギャル」のボーカルパートの再現に、歌声合成技術「VOCALOID」を活用したことを発表した。同曲は、ユニバーサルミュージックから12月10日発売予定のhide生誕50周年記念アルバム「子 ギャル」に収録される。

 同社によると以前からVOCALOIDを用いて故人のボーカリストの歌声を再現する試みを行っており、2011年には植木等さんの歌声を再現している。今回の取り組みはユニバーサルミュージックからの依頼によるもので、同未発表曲には、仮歌詞の段階で録音されたラフなボーカル音声しか残っておらず、再現は難しいとされていたという。

 生前に残されたhideさんのボーカルデータを解析し、VOCALOIDによる歌声合成に必要な音声素片のサンプリングを実施。生前のボーカルデータだけで補いきれない部分については、同社の声質変換技術を活用することにより、hideさんの歌声を限りなく再現したボーカルパートを制作。その後、hide氏のマニピュレーターであるI.N.A.氏によって楽曲が完成したとしている。

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