ボタンの前には小さなLEDのランプがあり、ビープ音も出る。例えば、撮影を始めるとビープ音が鳴り、LEDが赤くなる。バッテリが10%以下になると、4回ビープ音が鳴り、LEDがオレンジ色に変わる。
microSDカードを挿入すると、「Windows」用と「Mac」用の簡単なアプリケーションがコピーされる。これはビープ音の音量や、日時の設定、タイムスタンプの有無、ループ撮影のオン/オフなどの設定に使われる。最後に挙げた機能は、録画をループさせる機能だ。これを使用すれば、Cubeをドライブレコーダーとして使うこともできる。Micro-USBケーブルで充電しながら撮影することも可能だ。
バッテリ持続時間は90分とかなり短く、想像がつく通り、バッテリは取り外しできないため、充電済みバッテリと交換することもできない。ただし、このカメラは短いクリップ映像を簡単に撮影するために設計されたものだ。バッテリが切れるか、メモリカードがいっぱいになるまでは撮影を続けられるが、映像は5分単位で細切れにされる。
Cubeで撮影したクリップの品質に満足できるかどうかは、その動画をどのような用途に使うかによるだろう。
品質はオンラインで共有したり、モバイルデバイスで見るには十分だが、大画面で細かいところまで見たいのであれば、あまり満足できないはずだ。
ビットレートは1080pの動画にしては8Mbpsと低く、その品質があまりよくないのは一目瞭然だ。木や動く道路など、少しでも複雑なものは、細部がつぶれてしまい、ブロックノイズが多く出てしまう。低光量下で撮影すると、ブロックノイズが入った上にかなりのノイズが乗ってしまう。屋内での撮影に使うつもりなら、この点は注意した方がいいだろう。
ただし、こういった点は、小さい画面で見る時には気にならないかもしれない。色は鮮やかで、カメラの振動によるジェロエフェクトもあまり見られなかった。露出の変更はかなりスムーズだが、カメラをヘルメットに乗せた場合、照明の条件が頻繁に変わるため、十分ではないかもしれない。
写真の品質も動画と同様だ。細かいところまで見たり、光量が低いところで撮影したりするには向かない。
Polaroid Cubeのデザインは人目を引く。この小さな立方体に、カメラ、バッテリ、そしてその他HD動画の撮影に必要なすべてが詰まっているというのは、なかなかすごいことだ。ただ、これは99ドルの超小型カメラに多くを望みすぎかもしれないが、動画の品質がもう少し高く、購入した状態で磁石以外にもマウントする方法があればさらによかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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