Appleは最新の「Mac」用OSを通してユーザーの現在地や検索クエリに関するデータを自動的に収集しているのではないかとの懸念を受けて、同社は米国時間10月20日、声明を発表して、顧客データ収集についてのポリシーを明確に示した。
「OS X Yosemite」のリリース後まもなくして、同リリースに含まれる刷新された「Spotlight」検索機能について懸念が表面化し始めた。Appleがサポートページに警告文を掲載して、ウェブ検索クエリとそのほかの関連データがAppleのサーバに返信されていることをユーザーに通知したことで、ユーザーはSpotlightに疑念を抱くようになった。Spotlightは自らの検索候補だけでなくGoogleの検索候補も提示する。
Appleによると、ウェブ検索クエリなどの情報は、Spotlightの機能性やAppleのほかの製品およびサービスを向上させるのに使われるという。ユーザーは設定を変更することで、Spotlightの検索候補表示機能からオプトアウトできると同社は指摘した。しかし、それでもユーザーはTwitterに投稿して、同ツールはプライバシーを侵害していると不満を述べた。
TwitterユーザーのBenjamin Mayo氏は、「Appleはなぜ私の現在地をこそこそ探っているのか」と疑問を呈した。一部のユーザーは同機能を無効にする方法をMac所有者に説明した。
こうした論争を受けて、Appleは20日、iMoreに声明を寄せた。同社は顧客のプライバシーを保護するためにデータ収集に制限を加えていると主張しており、声明ではそのことが説明されている。
われわれはユーザーのプライバシーを保護することに献身的に取り組んでおり、製品自体にプライバシーを組み込んできた。Spotlightの検索候補表示機能については、Appleに送信される情報量を最低限に抑えている。AppleはユーザーのデバイスのIPアドレスを保持しない。Spotlightはデバイスの現在地を曖昧にするので、正確な現在地をAppleやそのほかの誰かに送信することは決してない。Spotlightは永続識別子を使用しないので、Appleやそのほかの誰かがユーザーの検索履歴を作成するのは不可能だ。Appleのデバイスは、15分経てば破棄される一時的な匿名セッションIDのみを使用する。
われわれはユーザーのプライバシーを保護するため、Microsoftとも密接に連携してきた。Appleはよく検索される言葉だけ、そして、都市レベルの位置情報だけを「Bing」に転送する。Microsoftが検索クエリを保存したり、ユーザーのIPアドレスを受け取ったりすることはない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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