MasterCardがZwipeと協力し、指紋認証センサを搭載した非接触型の決済カードを開発した。ノルウェー人起業家Kim Kristian Humborstad氏によって2009年に創設されたZwipeは、クレジットカードやデビットカードの暗証番号(PIN)と署名を指紋に置き換えようと取り組んでいる企業だ。その取り組みの成果が指紋認証センサ搭載のバンクカードであり、指紋認証を用いた本人確認により、第三者がカードを使用できないようになっている。
カードにはユーザーの生体認証データが記録されており、ユーザーはセンサ部分に指を乗せた状態でカードをリーダーにかざしたときだけ決済ができるため、PINを入力する必要がない。ユーザーのデータは外部のデータベースではなく、カード自体に保存されるため、理論上はより安全だ。
カードにはEMV認定のセキュアエレメントとMasterCardの非接触型アプリケーションが搭載されている。カードの指紋認証センサの駆動電力は、非接触型の決済端末から供給されるため、バッテリによる充電が不要で便利だ。カードはどの非接触型決済端末でも使えるように設計されているので、あらかじめカードが利用できる状態になった端末であればそのカードをかざすことができる。
Zwipeの生体認証カードは、ノルウェー国内でSparebanken DIN銀行による試験運用が開始されたところで、それ以外の国では2015年に導入される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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