Appleは米国時間10月16日、同社の高解像度「Retina Display」を搭載した新版の「iMac」デスクトップコンピュータを発表した。Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は、同ディスプレイについて、「信じられないかもしれないが」と前置きしたうえで「非常に素晴らしい」と表現している。
Appleでワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントを務めるPhil Schiller氏は、同ディスプレイを「エンジニアリングにおける非常に大きな功績」と呼んだ。HDテレビが1920×1080の解像度を持つのに対して、Appleの「Retina 5K」ディスプレイはピクセル数が7倍と同氏は説明する。ディスプレイの解像度は5120×2880で、1枚のディスプレイ上におけるピクセル数は1470万となっている。
27インチiMacのRetina 5K搭載モデルは、本日から出荷され、価格は2499ドル。同ディスプレイを搭載していないiMacの価格は据え置きで、27インチは1799ドルから、21.5インチは1099ドルからとなっている。
アルミニウム製筐体を採用した新しいiMacは、Intel製クアッドコア「Core i5」または「Core i7」を搭載し、AMD製「Radeon R9」グラフィックスプロセッサを採用する。
iMacはディスプレイ、プロセッサ、グラフィックス、ストレージ、メモリなど、すべてを1つのボディの中に組み込んだオールインワンコンピュータ。そのiMacは、デザインが2年間変わっていなかった。特に、他のデバイスが「Retina Display」へと強化されているのに対し、ディスプレイ解像度がほぼ変わらないままだった。2010年に登場した「iPhone 4」は最初の「Retina Display」を搭載し、iPadおよびMacBook Proラインは2012年に同高解像度スクリーンを採用していた。この遅れは、今回のイベントへのAppleからの招待状で述べられていた内容である可能性がある。同招待状には、「It's been way too long」(あまりにも長すぎた)という記載だけがあった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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