無線チップ大手のQualcommは米国時間10月15日、英国のチップメーカーCSRを25億ドルで買収することで合意した。成長する「Internet of Things」(IoT:モノのインターネット)と車載インフォテインメントの分野への事業拡大を狙う。
英国ケンブリッジを拠点とするCSRは、自動車、音声、音楽、Bluetoothによる短距離無線接続関連の技術を有しており、同社を買収することでQualcommは、ポータブルオーディオ、車載製品、ウェアラブル機器の分野における競争力を強化する。CSRは11カ国に2130人の従業員を擁し、直近会計年度の売上高は9億6070万ドルだった。
今回の買収の前には、競合するチップメーカーのMicrochipがCSRに買収を提案していた(金額は非公表)。CSRは8月、これを拒否したと述べていた。
買収は2015年夏に完了する予定。Qualcommは既に、携帯端末用チップの供給で強力な地位を確保しているが、同社幹部らは、自動車とIoT分野への事業拡大を議論してきた。Qualcommの最高経営責任者(CEO)を務めるSteve Mollenkopf氏は15日の声明で、CSR買収は「成長に向けた新しい機会を解き放つ」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス