筆者はiPadの背面カメラには興味がない。フラッシュの搭載や解像度の向上がなければ、筆者にとっては取るに足らないものだ。しかし、前面カメラには関心がある。iPadの大きなディスプレイで「FaceTime」や「Skype」を利用していると、前面カメラの品質の限界を思い知らされる。高精細なビデオチャットに向かってもう一段階進歩してくれると本当に助かる。広い部屋でのウェブ会議で参加者の顔を追跡する優れたソフトウェアでもいい。
うわさの12.9インチiPad(「プロ」タイプモデルになる可能性も)は2015年まで発売されないというのが大方の見解だ。それでも筆者は、今回のイベントでの発表を期待している。
Appleには「発表してすぐに出荷する」という定評があるが、早い時期に披露された製品もいくつかある。初代iPhone、「Apple TV」、iPadは発売の何カ月も前に披露されており、最近では円筒型の「Mac Pro」や「Apple Watch」が先行公開されている。大型iPadも先行公開に十分値する製品ではないかと思う。いくつかの機能を従来と異なる方法で実行するように設計されているのなら、今、初期のデモという形で披露してみてはどうだろうか。
12インチ以上のサイズは、最初は大きいという印象を受けるが、大型スクリーン搭載のiPadが筆者の求めているとおりのものだとしたら、つまり、専用の高性能キーボードに接続されて、Appleの次世代ノートブックになるようなデバイスなら、奇妙なサイズという感じは全くしないかもしれない。
大型iPadが既存のiPadと本質的に同じ体験になるのなら、欲しいとは思わない。しかし、コンピュータの代わりになるデバイスに近づいていると感じられる製品で、ここで挙げた機能のいくつかを搭載することができるなら、大型iPadはハイブリッド製品となり、その一方で既存のiPadがこれまでと同じ機能を提供することになるだろう。いずれ新しい12インチのMacBookが発表されるとしても、大型iPadがMacBookの世界との隔たりをもう少し埋めてくれることを願っている。
皆さんはこの記事を読んで、筆者がiPadをPCに変えようとしていると思っただろう。そのとおりだ。なぜなら、iPadは現在の状態で既に最高に素晴らしいからだ。iPadは優秀なタブレットである。
だが、それ以上のものになってほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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