iPadでは、その大型スクリーン向けに最適化された素晴らしいアプリを数多く利用することができる。しかし、iPadのiOSは最適化という点でアプリに大きく後れを取っている。
「iOS 8」(既にリリース済み)と「Mac OS X Yosemite」(間もなくリリース予定)では、いくつか好ましい変更が行われる予定だ。Mac、iPhone、iPad間での通知の引き渡し、ウェブページや文書の共有が可能になり、これらのデバイスがいっそうシームレスに接続されていると感じられるだろう。iPadでスクリーン分割アプリがサポートされるとのうわさもあるが、2015年までは実現しないはずだ。
しかし、今でもiPadで作業していると、大型のiPhoneで作業しているような感じがしてならない。iPhoneより余裕のあるスクリーンスペースは、もっと多くのことに活用できるのではないか。例えば、作業を同時に進めやすいように複数のアプリやツールを並べることができたら便利なはずだ。筆者はMacにそっくりなインターフェースを必要としているわけではない。求めているのは、大画面iPhoneの体験より強力なものだ。ドックを強化して、追加可能なアプリ数を増やし、ファイルをもっと簡単に管理できるようにしてほしい。まだ実現していない方法でアプリ同士を接続する手段も必要だ(後者はiOS 8の拡張機能でサポートされているが、開発者はまだこの機能の潜在能力を完全には引き出せていないようだ)。
AppleがiPadでトラックパッドやマウスをサポートすることはないかもしれない。筆者が何年も前からそれを望んでいるのは、iPadの生産性に関連する1つの問題、つまり編集の問題を解決できる可能性があるからだ。キーボードを接続すれば迅速に執筆作業を進められるが、文書の編集、コンテンツ管理システムのようなウェブツールでの作業、何らかの画像編集といった複雑な作業をするときは、指でのジェスチャーに戻らなければならない。筆者がやろうとしている作業に効果的なジェスチャーもあれば、そうでないものもある。
iPadが最終的に、「MacBook」の進化的な後継という位置付けになるのなら(筆者はそうなると考えている)、入力機能の改善は絶対に必要なことだ。タッチもいいが、何らかの高度なキーボードサポートが必要になる。できればトラックパッドがいいだろう。あるいは、「Blackberry Passport」や「Surface Touch Cover 2」に搭載されているようなジェスチャー対応の静電容量式キーボードもいいかもしれない。これらのキーボードでは、キーの上をスワイプして、スクロールやズームの操作を実行することができる。
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