9to5Macが明らかにしたリーク文書によると、Appleは同社の決済システム「Apple Pay」の提供開始に向けて、同機能の動作に関して従業員らをトレーニングしているという。
9to5Macが米国時間10月13日に公開した記事には、ユーザーは「iOS 8」の初期セットアップ時か、または「Passbook & Apple Pay」という新しい「Settings」セクションから、「Passbook」アプリを通してApple Payを設定できると説明されている。クレジットカードまたはデビットカードの情報を「iTunes」アカウントを通して、またはスマートフォンのカメラでその情報をスキャンしてPassbookに追加することができる。9to5Macによると、クレジットカードまたはデビットカードを最大8枚まで保存できるという。
PassbookとApple Payの組み合わせによって、ユーザーの購入履歴などの情報を記録することができるようになる予定だ。最近の取引履歴を参照したり、クレジットカード番号と一意の端末アカウント番号を表示したり、銀行に直接問い合わせたりすることができると、9to5Macは報じている。同サービスでは、付随するApp Storeを簡単にダウンロードすることも可能で、プッシュ通知を受信するオプションが用意されている。
クレジットカードの有効期限が切れても、スマートフォン上でそれを更新する必要はない。トレーニング資料によると、カードはクレジットカード会社を通じて自動的に更新され、ユーザーにはプッシュ通知で更新されたことが知らされるという。
Apple Payを通して購入した商品の領収書には、ユーザーの連絡先情報やクレジットカード番号は表示されないが、ユーザーが所有する「iPhone」に固有の「Apple Pay ID」の下4桁が表示される。Appleが説明しているように、暗号化された端末固有の番号が各端末に割り当てられ、iPhone上の専用チップに安全に保存されている。
Apple IDを通した商品の決済で問題が発生した場合の問い合わせ先は、発生した問題によって異なる。まずは近くのApple Storeに行けば、特別なソフトウェアを使用できる従業員が、ハードウェアの問題であるかどうかを確認してくれる。
Apple Storeの従業員は「今後数日のうちに」Apple Payトレーニングクラスを受講する必要がある、と9to5Macは付け加えており、同決済システムの提供開始に向けた準備が進められていることがうかがえる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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