億万長者で物言う投資家のCarl Icahn氏は米国時間10月9日、Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏宛ての公開書簡において、さらに多くの株式を買い戻すことをAppleに求めたことを受け、Appleが回答した。Icahn氏は、Appleの株式は過小評価されており、取引価格の2倍の価値は優にあると述べていた。
Appleは、Icahn氏の意見を検討すると述べている。
「われわれはいつも、株主から寄せられる意見に感謝している」と同社の広報担当者は述べた。「2013年から、史上最大規模の利益還元プログラムを積極的に実施している。これまでも述べてきたとおり、このプログラムを毎年見直し、すべての株主からの意見を考慮するつもりだ」(Apple広報担当者)
Icahn氏の分析によると、Apple株式は現在、1株あたり203ドルで取引されるべきだという。同社株式は現在、およそ102ドル近辺で推移している。しかしIcahn氏は、異常な過小評価はまもなく解消されるはずであるため、買い戻しが急務であると書簡で述べていた。
Icahn氏は、Icahn Enterprises L.P.を通じてApple株式を約5300万株保有している。率直な物言いで知られる同氏が、Appleに株式買戻しを促したのは今回が初めてではない。
Icahn氏は2014年2月、Appleが既に買い戻しを表明していた600億ドルに加えて、中に500億ドル相当の自社株買いを実施するよう意見を表明した。同氏は2014年2月、Appleが同氏の要求する買い戻しの目標額を満たしつつあると述べて、この提案を撤回している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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