次の新サービスに決済、タクシー、デリバリー、音楽--LINE CONFERENCE TOKYO 2014

佐藤和也 (編集部)2014年10月09日 17時59分
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 LINEは10月9日、事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」を舞浜アンフィシアターにて開催。新サービスやパートナーシップ戦略および今後の事業構想について発表した。

決済サービス「LINE Pay」

 LIFEプラットフォーム領域ではまず決済サービス「LINE Pay」を2014年冬ごろから展開。LINEおよびLINE関連サービス、さらに提携している店舗やウェブサービスやアプリ内における支払いを、LINEアプリ(iPhone/Android)上から行うことができる決済システム。支払いの決済は、クレジットカードとの連携のほか、コンビニエンスストアおよび提携しているみずほ銀行と三井住友銀行の口座を通じ、事前にチャージすることにより利用可能となる。LINEでつながっている友人間で、決済した商品やサービスの購入費用を複数人で按分する「割り勘機能」や、相手の銀行口座を知らなくても友人のLINE Pay口座宛に送金する「送金機能」、送金されたお金を銀行口座から引き出すこともできる「出金機能」を特徴としている。

 セキュリティシステムとして、LINEとは別の2次認証パスワードやiPhoneのみApple Touch ID、AppleタッチIDによる指紋認証でのパスワード照会、PCサイト利用時のスマートフォン認証を採用予定としている。まずはLINEおよび提携ウェブサービスやアプリでの決済から開始し、今後オフライン店舗などでの利用に対応するとしている。

LINE Pay
LINE Pay

タクシーサービス「LINE TAXI」

 「LINE TAXI」は日本交通との提携により、LINEアプリ内やLINE TAXI専用公式アカウントから、いつでもタクシーを呼ぶことができるサービス。2014年冬頃から東京限定版よりリリースする。

 GPSや建物情報の入力により指定した場所に配車。支払いはLINE Payで済ませることが可能。東京限定版の先行リリース時には、日本交通が保有する約3300台の車両が対象で、その後予定している全国展開時には、日本交通が全国タクシー配車アプリを通じて提携するタクシー事業者123グループが保有する約2万2000台が順次対象となる予定としている。また今後について、世界中のタクシー会社と連携することことにより、このビジネスモデルを世界中へ広げていく考えとしている。

LINE TAXI
LINE TAXI

フードデリバリーサービス「LINE WOW」

 フードデリバリーサービス「LINE WOW」は、LINE初のオンデマンドECサービス。韓国最大のフードデリバリーアプリ「Baedal Minjok」を展開するWoowa Brothers Corp.との共同出資により設立した新会社「LINE Bros.」が担当する。

 第1弾は、「おざき」(和食・麻布十番)や「ア・ニュ」(フレンチ・広尾)など高い評価を得ている名店による限定プレミアムランチを提供するフードデリバリーサービスを展開。2014年秋から、配達エリアを東京都渋谷区内に限定したソフトローンチとして開始し、今後は対象のメニューや店舗、エリア、配達時間などを順次拡大するほか、将来的にはフードデリバリーで構築された配達網をインフラとし、フード領域にとどまらないさまざまな分野のデリバリーを行っていくことを目指すとしている。

LINE WOW
LINE WOW

「LINE@ ID」は個人の利用も可能に

 そして「LINE@ ID」については、これまで実店舗のある法人およびにメディアや行政のみが利用対象となっていたが、今回のリニューアルにより、実店舗を持たない法人や個人も利用が可能になる。

 プライベートなコミュニケーションでの利用を前提としている従来のLINEアカウントとは別に、さまざまなユーザーや顧客と広くコミュニケーションを取ることができるアカウントとなっており、複数のアカウントを所有することもできる。ユーザーは専用のLINE@アプリよりLINE@ アカウントを取得後、当該アプリを通じてフォロワーへの一括送信や1:1のトーク、ホーム/タイムラインへの情報発信などを行なえるようになる。2014年内から公開予定で、日本より順次グローバル展開を予定。

LINE@ ID
LINE@ ID

地図アプリ「LINE Maps for Indoor」

 地図アプリ「LINE Maps for Indoor」はAndroid限定で、2014年秋からサービス予定。百貨店やショッピングセンターなどの商業施設内のナビゲーションに特化した地図アプリで、施設内で行きたいショップやレストランを指定すると、現在地から目的地までの最適なルートを地図で案内。営業時間や電話番号などの店舗情報も掲載する。

LINE Maps for Indoor
LINE Maps for Indoor

 このほか法人向け施策として、LINEのメッセージ送受信機能を企業向けにAPI経由で提供し、各企業が自社のCRM基盤としてLINEを活用することが可能になる「LINE ビジネスコネクト」について、対応したソリューションを提供する企業を公式パートナーとして、利用企業の開発負担の軽減や実施のスピード化を図る「LINE ビジネスコネクト パートナープログラム」を展開。第1弾として9社を認定する。

コンテンツ創出に、グリーとサイバーエージェントとそれぞれ新会社設立

 エンターテインメントプラットフォーム領域は、まずゲームタイトルについて。カジュアルゲームを中心としていたが、今後ミドルコアからコアゲームも含めた、より多様性のあるラインアップを提供するとしている。LINE GAMEでは秋以降に「LINE アルビオン戦記」(シュミレーションRPG)、「LINE 英雄の軍団」(シュミレーションRPG)、「LINE トリオ」(パズルゲーム)、「LINE POP2」(パズルゲーム)をサービス予定としている。

LINE GAME向け新作タイトル
LINE GAME向け新作タイトル

 またグリーおよびサイバーエージェントと、それぞれ共同出資による新会社設立。日本発の良質なゲームコンテンツを世界中のユーザーに提供するとしている。グリーとの新会社は「Epic Voyage株式会社」(エピック・ボヤージュ)、サイバーエージェントとの新会社の社名は協議中としている。

音楽配信サービス「LINE MUSIC」

 そして音楽配信サービスにも参入する。エイベックス・デジタル、ソニー・ミュージックエンタテインメント、LINEの3社が共同出資による新会社「LINE MUSIC株式会社(仮称)」にて、サブスクリプション型音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」を、2014年内リリースを目指して展開するとしている。

 このほか、アーティストやタレントなどの著名人が参加することのできるブログサービス「LINE公式ブログ」を11月4日から開始。2014年内には、よりコアなファンに向けて深い情報を提供し、ファンクラブ組織として活用することができる「LINE有料公式アカウント」を展開。課金手法として、LINE Payとの連携も予定している。

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