GT Advanced Technologiesが破産申請に至った原因について憶測が流れる中、Appleは米国時間10月8日、GTの破産申請が予想外の出来事であり、次に何をすべきか検討しているところだと述べた。
Appleの広報担当は8日、「GTの意外な決断を受けて、われわれはアリゾナ州の雇用を維持することに注力している。次にやるべきことを検討しながら、州および地元の当局者との連携も続けていくつもりだ」と声明で述べ、同社は製造職を米国にもたらすのに貢献することを「誇り」に思っていると付け加えた。
GTは6日、「深刻な流動性危機」という漠然とした理由で米連邦破産法11章の適用を申請し、投資家と業界ウォッチャーに衝撃を与えた。Appleのコメントはそれを受けて出されたものだ。
約1100人の正社員を抱えるGT Advancedは2013年11月、Apple向けの人工サファイア製品を開発する契約を締結した。GTは、それまで人工サファイア製造設備を販売するのみだったが、Appleとの提携により人工サファイア製造事業も手がけるようになった。Appleは、140万平方フィート(約13万平方m)ある工場の操業をアリゾナ州メサで開始するため、GTに5億7800万ドルを融資することで合意している。同工場は、Appleが所有し、同社向けのみにサファイア製品を製造する。分割払いの最後の1億3900万ドルが10月末までに支払われることになっていた。GTは2015年からの5年間でその融資を返済する必要がある。ただし、GTが一定の義務を果たさなかった場合、Appleは返済時期を繰り上げることができる権利を有している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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