UPDATE Hewlett-Packard(HP)は米国時間10月6日、同社を2社のFortune 50企業に分割することを発表した。
HPは、2015会計年度が終了する時点(2015年10月)までに正式に2社に分割される。HPのエンタープライズサービス、ソフトウェア、サーバ事業を含む会社は、Hewlett-Packard Enterpriseとして運営される。PCおよびプリンティング事業で構成されるもう一方の会社は、HP Inc.と呼ばれるようになる。後者は現行のロゴを引き継ぎ、前者は全く新しいブランディングをすることになる。
新しいHP Inc.の主な目標の1つは、「3Dプリントや新しいコンピューティング体験などの成長市場」に投資することである。
HPの最高経営責任者(CEO)を務めるMeg Whitman氏は両社で役職に就く。Whitman氏は、Hewlett-Packard Enterpriseをプレジデント兼CEOとして率いるとともに、取締役に就任する。同氏はまた、HP Inc.取締役会の会長にも就任する。HPでPrinting and Personal Systems事業のエグゼクティブバイスプレジデントを現在務めているDion Weisler氏がCEOに就任する予定だ。
この週末の間にうわさが浮上し、HPが会社分割を計画していると言われていた。同社は、コンシューマーおよびエンタープライズ市場で主要プレーヤーの位置にいるが、PC分野では、世界における出荷数ベースでLenovoに続く2位に転落している。2社に分割するという今回の動きは、HPが迅速にコアビジネスに注力し、PC市場で首位の座をLenovoから奪還するための手段と一部と見られている。
HPは6日、投資家向けの説明の中で、以前発表済みの人員削減の規模が当初の予想よりも大きくなり、現時点で合計5万5000人に達する見込みだとも述べた。同社は2014年に入り、人員削減の規模を4万5000~5万人と見積もっていた。
Whitman氏は6日、決定に関する詳細は声明で明らかにせず、今回の動きによって「変化の激しい市場によって創出される機会をより積極的に追い求める」ことが可能になるとだけ述べた。Whitman氏は続けて、2社に分割する決断が「再建計画に対する我々のコミットメントを強調するもの」だと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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