パナソニックは10月2日、モバイルノートPC「レッツノート」の2014年秋冬モデルとして、4モデルを10月17日より発売すると発表した。
今回の目玉となるのは、10.1型(1920×1200)のIPS液晶を搭載し、重さ約745gの「RZ4」シリーズだ。市場想定価格は、税別で16万円から。大学ノート(セミB5サイズ)とほぼ同寸のコンパクトボディで、ディスプレイを回転させてタブレットとしてもPCとしても使える「2in1モデル」として世界最軽量という。従来と同じ76cm落下試験、100kgf加圧振動試験をクリアした頑丈設計となっている。
バッテリは約10時間駆動(JEITA 2.0)、最新のインテルCore Mプロセッサを搭載している。独自技術に加え、インテルの協力を得ることで、長時間駆動を実現したとしている。
コンパクトながらもキーボードやインターフェースにはこだわっている。キーボードは、1.5mmのキーストロークを保持し、キーピッチは横16.8mm。外部ディスプレイコネクタやLANポート、SDカードスロット、HDMI端子、USB3.0ポートが3つと、充実のインターフェースも特長の一つだ。
また、パナソニックの直販サイトではLTE搭載モデルや大容量の512Gバイトモデルなどもラインアップする。特に力を入れているのはLTE搭載モデルで、NTTドコモのMVMO回線を利用している。設定などをすべて済ませ、開通を検証した後に出荷する手軽さが特長だ。レッツノートは、神戸工場で国内生産しており「一貫して行うベネフィット」と説明する。
先着1000名限定で、LTE非搭載モデルと同価格でLTE搭載モデルが購入できるほか、2015年1月末まで通信料は無料で使用できる。本契約後は、月1Gバイトで889円の「エントリーコース」、月3Gバイトまでの「レギュラーコース」、週350Mバイトで1000円の「ウィークリー350コース」がある。契約期間の縛りは6カ月。
カラーにもこだわり、店頭向けモデルでは従来展開してきたシルバーに加え、新色「ブルー&カッパー」をラインアップ。本体にはブラウン調で落ち着きのあるカッパーを、天板にはアクセントとなるハーモニーブルーを採用した。「人と違うカラーを持ちたいという声を多数いただいている」(パナソニック ITプロダクツ事業部 国内営業グループ 主事の小原好晋氏)
かつて10.1型はRシリーズ、Jシリーズとして存在していたが、ここ数年はアップデートするラインアップから外れていた。なぜ復活させたのか。パナソニック ITプロダクツ事業部 事業部長の原田秀昭氏は、「レッツノートの主軸は12インチ前後で、法人を中心に使っていただいている。今回、もう一度初期のRシリーズを復活させる、進化させることに置いた理由はタブレット。10インチの製品が多いが、キーボードの入力がしにくい問題がある。これまでレッツノートはプロユーザー的なセグメントのお客様が多かったが、(2 in 1によって)初めての人や若手のお客様も取り込めるのではないかと非常に期待している」と語った。
レッツノートシリーズは2018年に累計500万台の出荷を目指すとしている。「今期も堅調で、ほぼわれわれの思っている事業計画通りで推移。厳しい状況の中で、見込んでいる数値が出せているのは、勇気が出ること。夢のような数値ではなく、着実に事業計画をやっていけば達成できる。差別化の商品の一つが今日の商品」(原田氏)と説明した。
なお、既存の「MX3」「LX3」「SX3」シリーズにおいても、全モデルの標準搭載メモリを8Gバイトにするなどし、ビジネスモバイルPCとしてのラインアップを強化している。
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