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ニコニコ書店会議やニコキャス年内導入を発表--ドワンゴとKADOKAWAが統合記念会見

佐藤和也 (編集部)2014年09月30日 20時04分
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 ドワンゴとKADOKAWAは9月30日、10月1日の経営統合を控え記者会見を実施。新会社であるKADOKAWA・DWANGOの代表取締役会長に就任するドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏と、同じく新会社の代表取締役社長に就任するKADOKAWA取締役相談役の佐藤辰男氏が登壇した。

  • 川上量生氏

  • 佐藤辰男氏

niconicoの大型新サービス「ニコキャス」を年内導入へ

 大きな話題となった経営統合の発表から約4カ月半。その経営統合を翌日に控えた心境として川上氏は「統合の作業自体はずっと以前からやっていて、あまり思うところはない」と切り出した。経営統合後のことについても「あまり考えてない。構想としても話せる段階ではない」としながらも、ドワンゴ側の展開としてニコニコ超会議のシンガポール進出(ニコニコ国会議)や、ニコニコ本社の池袋移転などは「相当面白い」と自信を見せた上、niconicoとしてはニコニコ生放送以来の大型新サービスとして、名称のみであるが「ニコキャス」と呼ばれるものを年内に開始することを発表した。

 一方の佐藤氏は、ヨーロッパの市場関係者に今回の経営統合はKADOKAWAが成長市場にポジションチェンジするために必要なものと語ったことを振り返り、デジタルの時代に適合していくための統合であることを説明。「KADOKAWAとドワンゴはビジネスモデルも支持されている年齢層も違う。違いを言えばきりが無いが、目指しているところは一緒であり、違いを楽しんでいるといっていいかもしれない」と語った。

BOOK☆WALKERでの半額セールやリアル書店イベント「ニコニコ書店会議」を展開

 両社では経営統合を記念した「KADOKAWA dwango 統合キャンペーン ニコニコカドカワ祭り」を展開する。10月1日から約半年にわたってniconicoの各サービスとKADOKAWAの各コンテンツが連携し、書店とネットをつなぐさまざまな企画を展開する。

 この日発表されたのはBOOK☆WALKERでのセールやリアル書店でのイベント施策。BOOK☆WALKERによる「ニコニコカドカワ祭り BOOK☆WALKERでも、いいことザクザク」では、10月1~7日にKADOKAWAの電子書籍を50%オフで販売するというもの(一部対象外作品あり)。ほかにも新規会員登録した場合は60%オフクーポンを付与するほか、KADOKAWA作品の購入額に応じて、9日以降に使用できる最大50%オフクーポンがもらえるという。またキャンペーンにあわせ、著者30人以上のお祝い色紙とおすすめ電子書籍を紹介する特設サイトを公開する。

 リアル書店のイベントは「ニコニコ書店会議」と題し、ニコニコの「歌ってみた」「ゲーム実況」などのユーザー参加型企画を実施。ほかにもKADOKAWA作品に関連したサイン会やトークショーを開催。イベントの模様はニコニコ生放送で中継する。また、開催日に店頭を訪れた高校生以下のニコニコユーザーを対象に、「ニコニコプレミアム会員1年間無料権」を数量限定で配布するという。

 イベントは2015年3月までに全国10カ所の書店をまわる予定。2014年内は11月9日に鳥取県米子市の本の学校 今井ブックセンター、11月23日に北海道留萌市の留萌ブックセンター、12月7日に山形県天童市のTENDO八文字屋、12月21日に石川県金沢市の金沢ビーンズとなっており、2015年1月以降の開催書店は公募によって決定するという。

 一連のキャンペーンの狙いとして、中学生や高校生といった層に書店へ足を運んでもらうこと、また地域に根ざした書店への応援という位置づけであると佐藤氏は語った。「経営統合での最初の仕事。(結婚式の)ケーキの入刀みたいなもの」(佐藤氏)。

  • KADOKAWA書籍を購入するとネット特典付きのザクザクカードを配布するほか、ニコニコ生放送特番などを展開

  • KADOKAWAの電子書籍を期間限定50%オフで販売

  • リアル書店の「ニコニコ書店会議」。KADOKAWA作品のサイン会やトークショー実施する

「2015年に向けた隠し球はある」

  • 川上氏は、経営統合で両社の家族が喜んでいたという話題を披露。「ドワンゴの社員は親が、KADOKAWAの社員は子どもが喜んでいるんです」と語り笑いを誘っていた

 質疑応答のなかでは、経営統合後の具体的な施策についての質問が相次いだが「考えている」という回答に終始。川上氏「単純に統合しただけでイメージできる展開はつまらない。もっと新しい、もっとすごいものを作らないと面白くない。面白いものを作るのは時間がかかる」と説明している。

 こと両社の相乗効果については佐藤氏が説明。KADOKAWAがドワンゴにもたらすものとしては、コンテンツの編集力や広告まわり、リアルな営業力。ドワンゴがKADOKAWAにもたらすものとして電子書籍やスマホでコンテンツを見てもらう施策、さらに言えばエンジニアリング力であると説明。さらにその真ん中にあるゲーム事業についてはお互いがそれぞれ展開しており、それをより広げたり、ゲームの情報ポータルなどを展開していくとしている。

 統合効果についても質問が及んだが、川上氏は「KADOKAWA側もドワンゴ側も2015年に向けた隠し球は持っている。それが統合した効果と関係あるのかはわからないが、なんらかの結果は出る」とした。

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