Amazonは、タブレット製品の名称から「Kindle」をひっそりと削除した。今後、同社製タブレットの名称は単に「Fire HD」または「Fire HDX」となる。
Amazonは先ごろ、タブレットと電子書籍リーダーのラインアップをともに拡充したが、この名称変更については特に大きく取り上げなかった。同社の広報担当者は、これまで「Kindle Fire」と呼ばれていたタブレットを新しい名称にしたことを認めた。
今回のブランド変更からは、Amazonが基本的な機能を備えた電子書籍リーダーのKindleと、より高機能なタブレットである「Fire」を区別したいとする意図がはっきり分かる。また、タブレット製品と、今は「Fire TV」や「Fire Phone」からなるFireシリーズとの関係を強化するものでもある。FireシリーズのデバイスがAmazonの電子書籍リーダーほど知られていないことを考えると、これはいささか難しい問題だ。それでも、将来的にはAmazonが提供するデバイスを知ってもらう入り口としての役割を果たす可能性はある。
IDCのアナリストであるRyan Reith氏は次のように述べている。「Amazonはおそらく、タブレットとスマートフォンの関係を強化しようとしているのだろうが、正直なところ、私には理由がわからない。同社のスマートフォンはあまり売れていないからだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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