auの発売イベントでは、KDDIの田中孝司社長が、キャリアアグリゲーションやエリアの広さといったネットワークの良さを終始強調した。また、iPhone 6と同時に発表されたApple Watchについても感想を述べた。
イベントでは、まず、田中社長が「ネットワークと料金のおさらい」ということで、auのiPhoneのメリットを説明、3つのキャリアの端末は同じだが、違う点はネットワークだとして、人口カバー率99%のLTEネットワーク、iPhoneで150Mbpsの通信速度のサポート、キャリアグリゲーションの対応などを挙げた。
料金面は、通話が定額料金となるauの新料金「カケホとデジラ」だけでなく、従来の料金プランも選択できる点を強調。「電話をあまり使わない人は旧プランで引き続き使える」とコスト面の優位性を挙げた。
機種変更の人には充実した下取りプログラムの実施と、MNPによる加入者には「auにかえる割 Plus」の実施などをあげ、これらすべてが揃っている点を「ほぼ完璧」と自賛した。
さらに、他社との下取り金額の競争については「それ相応に対抗していくが、差別化ポイントを訴求したい」とし、今回強調しているキャリアアグリゲーションによる高速通信の提供や、LTEの人口カバー率99%であることから「差別化要素としてのネットワークが全部入りということで、自信を持っている」として優位点を強調した。
iPhone 6とiPhone 6 Plusの予約状況については「少し多いじゃなくてかなり多い」「どちらかというとiPhone 6が2倍くらい多い」「iPhone 6 Plusの在庫は厳しい」などと答えた。
一方、Apple Watchについては、イベント開始前に田中社長が米国で行われたiPhone 6の発表イベントの感想を話す“前説”として語られた。
「自分で付けてみて、デザイン的にいい。ソフトウェアが非常によくできていて、これはいけるなという印象」と語り、日本での発売時期をティム・クック氏に尋ねたところ「1月? 2月? 3月? と順に聞いてみたが、笑ったまま全く答えてくれなかった」という。
そこで田中社長はあくまで自分の私見として「年明けのそれなりの時期に出るんじゃないか」と話し、「我々が売れるかどうかはわからない」としてauでの販売は未定とした。
そして、田中氏は小脇に抱えた袱紗からクック氏のサイン色紙を取り出し、報道陣のカメラの前に披露した。「いやがるティムさんにお願いしまして、全部で5枚サインしてもらった」と話し、KDDIデザイニングスタジオを含む全国の直営店での展示を検討、サインを見学しにきた人にauへの加入をすすめたいと冗談を飛ばした。
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