AppleがiPhone 6で採用した8メガピクセルの「iSight」カメラは、ファンが求めていたほど解像度が向上していないかもしれないが、それでも新しいセンサが搭載されて刷新された。Appleによると、フォーカスにかかる時間が短くなり、フラッシュを使った場合に、さらに実物に近い色を再現できるようになったほか、イメージングチップのノイズ除去の性能が向上したという。また、HDR機能が自動的に適用されるようになった。これは、ほかのスマートフォンでも見られるようになってきている機能だ。
パノラマモードでは、5枚構成のレンズで最大43メガピクセルまで撮影することができる。また、顔認識に加え、まばたき検出や笑顔検出などの機能もある。一部の競合スマートフォンと同様に、バーストモードでの自動選択機能では、アルゴリズムを使って、よく似た写真の中からベストな1枚が選択される。
iPhone 6にはデジタル手ぶれ補正機能が搭載されているが、多くの高性能スマートフォンに搭載されている光学式手ぶれ補正機能を使いたければ、iPhone 6 Plusを選ぶ必要がある。
ビデオについては、30fpsまたは60fpsの1080p HDビデオを撮影できる。120fpsまたは240fpsでのスローモーション撮影も可能だ。ビデオの撮影中も連続オートフォーカスが使えるようになり、動き回る被写体に合わせて(あるいは撮影者の動きに合わせて)、カメラが調整される。HDRモードでビデオを撮影することもできる。
Appleは、1.2メガピクセルの前面カメラ(Appleの呼び方に従えば「FaceTime」カメラ)にも改良を加えた。iPhone 6では、顔認識機能やフォーカスの精度が向上し、HDR機能も改善されている。ビデオ撮影は720p HDから変わっていないが、前面カメラでもバーストモードが使えるようになった。
iPhone 6の「A8」プロセッサは、Appleが開発した2つめの64ビットチップセットで、グラフィックスは50%、CPUは25%高速化している。これによって、電力効率がさらに良くなるはずだ。もちろん、こうした主張が正しいかどうか、いずれテストできるようになるだろう。
前回iPhoneに搭載されたコプロセッサを覚えているだろうか。今回、「M8」コプロセッサに追加された新たなセンサ機能によって、iPhone 6は一部の既存スマートフォンと肩を並べるようになった。高度、気圧、移動距離を測定できる。これは、iPhoneのフィットネスアプリにとっては非常に重要なことだ。
Appleはバッテリの容量を公表しないが、iPhone 6のバッテリ持続時間は、3Gおよび4G LTE接続で最大10時間、Wi-Fi接続およびビデオ再生時で11時間とされている。Wi-Fi通話機能がついに搭載されたほか、Voice over LTE(VoLTE)に対応する。LTEと言えば、新たな仕様では、理論的には下り最大150Mbpsが可能になっている。
Wi-Fi規格802.11acのサポートは、Wi-Fiの接続速度がiPhone 5sより3倍速くなることを意味している。
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